湖のそばの遺跡4
石像が倒れた後、広間の中央に光る石板が現れました。天野はその石板に触れ、古代の秘宝が隠されている場所を示す地図を見つけました。ユウカたちはその地図を手に取り、遺跡の奥へと進んでいきました。
奥に進むと、美しい庭園が広がっていました。庭園には色とりどりの花々が咲き誇り、澄み渡る泉がありました。その中心には、古代の秘宝が輝いていました。ユウカが古代の秘宝に手を伸ばし、その輝く宝石に触れた瞬間、不思議な力が彼女に宿りました。その力はまるで温かな光が体中を駆け巡るようで、ユウカはその感覚に包まれながら新たな力を感じました。
ユウカは目を閉じ、心を集中させました。その瞬間、彼女の体からまばゆい光が放たれ、周囲の空間が明るく照らされました。ユウカの内なる力が解放され、何か新しい能力を身にまとったかのようでした。
天野はその光景を見つめながら驚きの声を上げました。「ユウカ様、あなた様に宿ったその力は、古代の秘宝の力そのものです。あなたはこの異世界を救うための選ばれし者なのですね。」
ユウカはその言葉を聞きながら、心に決意を固めました。「私が異世界を救う力を持っているなら、その力を使ってみんなを守るわ。」
彼女は手を前にかざし、その力を試してみました。手のひらから放たれた光は、庭園の隅にある枯れた植物たちを一瞬にして蘇らせ、花々が再び咲き誇りました。その光は、まるで命を与える力を持っているかのようでした。
天野は微笑みながらユウカに近づきました。「その力は、あなたの心の中にある、信じる心から生まれるものです。どんな困難にも立ち向かう勇気と決意が、あなたを強くします。」
ユウカは深く頷きました。「ありがとう、天野。私はこの力を使って、魔王を封じ込めるために全力を尽くすわ。」
ユウカたちは遺跡を無事に踏破し、次の目的地である深い森の奥にある古代の遺跡へ向けて旅を続けることを決意しました。