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魔王の居城4

ユウカは全力で魔王に向かって突進し、光の剣を振るいました。魔王もそれに応えるように、渾身の力の魔法を使って攻撃しようとしました。魔王の魔法は、天野の体に吸収され、ユウカの光の剣は魔王の胸に突き刺さりました。魔王は激しい苦しみの声を上げながら崩れ落ち、その身体は灰のようになり、風に流れて消えていきました。

広間に静寂が戻り、「さすがです。ユウカ様。魔王を倒していただきありがとうございます。玉座の奥にある宝玉をもって帰ってください。途中の遺跡は踏破したので安全です。」天野があえぐような呼吸をしながらも微笑んで言いました。魔王の攻撃を受け止めたことで、天野は動くことすらできなくなっていたのです。

「いやよ。天野も一緒に戻るのよ。天野が回復する方法が何かあるはずだわ。」そういいながらユウカは泣いていました。この世界に来てからのことを必死に思い出していると、湖のそばの遺跡のことを思い出しました。宝石の力で、枯れた植物を回復させたことをです。

ユウカは一か八かと、その時と同じように宝石の力、自分の力を信じました。すると、まばゆい光であたりが全く見えなくなりました。しばらくその状態が続き、徐々に明るさが元に戻ると、天野の呼吸が正常に戻っていました。体も動かせるようになっていました。魔王の攻撃のダメージが消え去っていたのです。

「ユウカ様、ありがとうございます。あなた様のおかげで私の命は長らえることができました。国を守る宝玉も取り返すことができました。感謝しきれないほどの恩です。必要なことがあればいつでも力を貸します。」天野はそう言いました。

その後、2人は玉座の奥にある宝玉を無事に持って帰りました。お内裏様とお雛様はユウカにとても感謝し、普段は見せることができない、宝玉を使った儀式を見せることにしました。


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