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突然の危機

前回のあらすじ

商鞅は王に対し中山国への交渉の手紙を送った。まあ、手紙の内容は受け止めてくれたがまさかの商鞅が行くことになった。そこから商鞅は中山王に交渉し、中山国の領土を燕に一部引き渡す事に成功した。しかし交渉が終わった時中山王が不穏な発言をした。さあ、商鞅はどう切り抜けるか。

中山国の将軍 王命により、軍を動かす事になった。

兵士 本当ですか。肥隆様。

肥隆 ああ、本当だ、今我々がいる苦陵にて付近を通る商鞅を捕えるのだ。つか、国は捕虜一万を捨て、商鞅を捕らえてどうするのだろうか。今、中山国南部は趙将公子刻に扶柳、房子を落とされ、石邑も落城寸前。それに加えて願も燕に占領状態、正直もう中山国は肥城で趙を迎え打つことしか勝機がない。そんな中、曲逆と願の地で勝った商鞅を下手に捕らえてまた燕方面からも攻めてきたら、いよいよ中山国は滅ぼさられてしまう。だったら、商鞅を捕らえ、速めに交渉をしたら、有利な内容で話し合える事が可能なはずだ。今私が話した内容を、大王様に手紙に書き記し送れ。

兵士 は、分かりました。

おい、遠くに、馬車が見えてきたぞ。

肥隆 覚悟しろよ、商鞅。よくもあの霊光を打ち取ってくれたな。そのせいで、この国の武勲が大幅に落ちてしまったからな


商鞅 よし苦陵城を通ったら、願城だ、あそこで休憩して馬を休めるか。

部下 ん、苦陵城の門から、、兵士が飛び出してきたぞ。

部下2 おい、その軍勢こちらに向かってきてないか?

部下1 まさか商鞅様が危惧していた事が、実際に。

商鞅 まだ、わからない。


中山国の兵士 おい、そこの馬車止まれ。

商鞅 逃げるぞ!

がしゃ、馬車を速める音

兵士 おい。こら待て!

肥隆 無駄だ、あそこには伏兵が潜んでいる。

商鞅 今、この状況を切り抜けなくては、私の命がまた危ない。

部下3 またって何ですか、商鞅様。

商鞅 察しろお前。あ、

がしゃん、馬車がひっくり返る音。

だん、だ、だん、馬車がひっくり返って転がる音。

肥隆 こいつらを捕らえて、苦陵にに連れてこい。


牢獄にて、

商鞅 苦陵城か、

見張り番 ああ、そうだ。

商鞅 なぜ、私達を捕らえ、投獄した。

見張り番 俺たちは、王命に従っただけで深い理由は知らない。

部下1 俺たちが結んだ交渉の話はどうなるんだ。そして俺たちはどうなるんだ?

お前ら記録係だけ、先に帰らしただろ。中山王は、中人城を渡し、燕国にいる、中山軍の兵士、一万を我々に返した後、お前らを拘束した事を燕に伝え、交渉しようと、我らの主は企んでいるが、大王様の命令で、お前達を殺すか、返すか、が決まる。返事が来るその時まで、待っとけ。

部下2 お前相当、優しい奴だな。俺たちの問うてること答えてくれるなんて、そんな優しい奴なら俺たちを解放し、燕に帰らしてくれたって良いじゃないか。

兵士 そのお願いは却下だな。俺にはお前らより優しくすべき奴らがいるんだよ。

部下2 やはり、優しい奴や、人格者は優しくする優先順位が決まっているな。

兵士 逆にそれが出来ない奴は、誰にでも良い顔をし、それに加えて、自分を犠牲にし続ける奴は、愚かだろ。だって、それはただの都合のいい奴だからな、そこに友情も平等な信頼なんてあるか。

部下2 平等な友情なんだそれは?

兵士 必要な時にだけ互いに助け合う関係のことだ

俺が話した、都合の良い奴にも信頼はある。だが、それは、する、押し付けるだけの関係だ、そこに平等などない。それは、もはや一方通行の信頼と成り下がる。

部下2 おお、世の真理だな。

兵士 対してお前話聞いてないだろ。

部下2 バレたか。

兵士 お前だけ葬りたい気持ちに俺はなっている。どうしてくれるんだ。

部下2 おいおい、一人殺してもお前は罪問われないのかよ

兵士 一人殺しても何ら俺に影響もないと思うがな。

部下2 やはり、俺たちを殺す計画か?

兵士 大王様なら、殺しそうな性格してそうだけどな。

部下2 へえ、その中山王は結構乱暴なんだな。

兵士 乱暴なわけではないが、自分を犠牲にしてでも相手に深い傷を与えたいという方が相応しいと思うが。要は、戦の時に決死隊の様な事を大王様はしそうだと言いたい訳だ。

部下2 意味が分からないな。

商鞅 決死隊を作るには理由がある。それは、相手の出来るだけ損害を与えるためだ。だが、決死隊は死亡率が高い。やるには相当な覚悟が必要だ。そのため、多くは憎しみや投げやり感などの感情が大きい者が決死隊に入る。

この話を聞く限り中山王はどれだけ自国にどんな損害を被っても燕に大損害を与えればそれで良い。これは決死隊の投げやり感や憎しみに似ている。そう言う意味だろ。

兵士 商鞅にはやはりわかるか。おい、お前は分かったか。

部下1 寝てるっす。

商鞅 こいつ、どうする助けが来ても置いてく?

部下3 置いていきましょう

部下2 は、嫌な予感がした!

部下1.3 (こいつ、なんて都合のいい勘だ)

兵士 なんだか、戯れあったが。そろそろ見張り番の交代時間だ。色々暇つぶしになったぞ。くれぐれも脱獄はするなよ。、、、あばよ!

部下2 あの中山兵行っちゃいましたね。

部下1 行ったな。

部下3 うんそれよりこの状況どうすんの?商鞅様どうするのですか

商鞅 今は、打つ手無し、だな

部下3 ええ、どうするのですか、まだ二十代で死にたくないですよ。商鞅様、あの時の曲逆と願で見せたあの画期的な策略を練って俺たちをこの牢から出してくださいよ。

商鞅 おいおい落ち着け、もう既にに手は打ってある、その時まで待っとくんだ。

部下1 どんな手なのですか?

商鞅 今ここで種明かしして面白くないからなあ。さっき言った通りその時が来るまで待っとけ。

部下3 気になる、好奇心が抑えられないのだが。

商鞅 好奇心が有るのは良い事だが貯めに貯めた方が記憶に残ると言う物だろう。

部下3 いや、むしろ悪い意味のもどかしさ、しか感じませんけど。

商鞅 だからこそだろう。

部下3 ええ、そんな貯められるのはいやだあああ!

部下達 それはもはや、暴論です商鞅様!!。

商鞅 その通りだな、ははははははは(笑う声)

部下2 交代の見張り番こなくねえか?

部下1 その通りだな、腹痛めて大便中なんじゃないか

部下&商鞅 わははははははは(笑う声)

交代の見張り番 いや、おめえらの話が盛り上がり過ぎてそこに入れねえんだよ。いやなんだよ、急に見張り番交代って言われて来てみたらさ、話が盛りだがっていて入りにくいし、いやお前は監禁している側だろ、と言われるとおもうけどさ、おれは、すごい根が根暗なんだよ。小さい頃から、親と離れて遊ぶ事なんて考えられなかったし、かと言って親があの子達と遊んできなさい、と言われて勇気を振り絞って行ったらさ、うまく遊んでるそいつらに話しかける事には成功したんだよ、成功したんだよ。でもねそこで俺は度胸を使い果たして、その後一緒に遊ぼと言い出せずに敗走したんだよ。そのトラウマがひつこく粘り付いて見ず知らずの人と話したくないし、そのせいで人との話し方が分からないし、でもこいつらには舐められたらお終いだし。どうすれば良いんだこんちくしょー!!!!いっそのこと脱獄してくれえ!!!!!!

部下1 商鞅様、あれは何でしょう?

商鞅 精神いかれて、自分の世界に入り込んでいるんだよ。うんきっと、きっとね。

交代の見張り番 あ、、、、、、、、、、、、、、

部下2 うん、さっきのお前の愚痴全部聞こえてたぜ。うん舐めたりしないから、さっさと来いよ。^_^

顔が赤くなった見張り番は静かに、前の見張り番の所へ歩き商鞅達に背を向け立った。

部下3 とりあえず、話聞こか?

部下2 やめなさい。

商鞅 ひとまず、改めてお前は誰だ?

見張り番 ずっと前に交代した見張り番だ。

商鞅 そうか、お前も色々あった奴なんだな。

見張り番 ああ、そうだよ。あとお前らも就寝時間だもう寝ろ。

部下3 え、早、

見張り番 ああ、俺はめちゃくちゃ長かったぞ。

部下2 あなたも、話の輪に入ればよかったのに。

見張り番 それが出来たら苦労しねえよ。そしてまたな、明日にまた会うかもな。

部下3 みんなおやすみーーー。



20時間後 

商鞅 ふう、何やかんなあったけど、何とか燕に戻って来れたぞ。

ナレーター

この20時間後の間で何が起こったのか、商鞅が打った手とは、それは次回明かされる、どうぞ次回をお楽しみよ

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