表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/33

08 グッズ


 野営が楽しみになるくらいに、快適グッズてんこ盛りであった。


 屋敷の倉庫で見つけてくれたニエルさんと、王都の最新グッズを買ってきてくれた梨想さんに多謝。



 まずはテント、このオーバーテクノロジー感は間違いなく倉庫にあったもの。


 外見は目立たぬように一般的なものに擬装してあるが、これもとんでも魔導具であった。


 まず中が広い。


 アイテムボックスの空間技術を応用しているらしくて、簡単に言えば平屋の一軒家である。


 居間、寝室、収納、厨房、食料庫、浴室、トイレ。


 備え付けられている魔導具は最新設備では無いけれど、使い勝手が良くなるように隅々まで改良されている。


 トイレに試作型水洗トイレとのラベルがあるのを見た時は涙が出てきた。


『当テントは12時間大気中から魔素を吸収することにより12時間の快適な生活をお約束いたします。 魔素吸収のためアイテムボックス等への収納はご遠慮願います』


『テントとしてご使用中は、不審者接近警報装置・高ランク魔物よけ・対物理対魔法対呪法結界などで安眠をお約束いたします。 同梱されている指輪の所有者様以外の侵入者には警報・警告・捕縛・排除・消去の各段階を所有者様自らが事前に選択出来る仕様となっております』



 取扱説明書を読むたびに新しい発見があった。


 ただし、みんながテント以外の旅先の宿に泊まるのを嫌がることはなかった。


 何事にも風情というものは大切である。



 野外調理道具の数々は梨想さんのチョイス。


 結婚後、ニエルさんを師匠としてメキメキと料理の腕を上げたと言う梨想さん。


 使いやすさ重視のラインナップは彼女の誠実さそのまま。


 きっと良き母となるであろう新妻に幸あれ。



 うらやましくなんかない、はずない。


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ