31 特使騎士
夕食後、今後のことについてみんなで相談。
魔導通信機にて、佐州さんも参加。
参加するなりまたもや爆弾発言。
『今日、王都から使いが来ました。 秘崎さんが、特使騎士に任命されることになりそうです』
特使騎士?
「簡単に言うと、己が自由意志で各地を渡り悪を裁くという、まあ何と言うか、流れの正義の処刑人みたいなものだ」
リリシアさんの説明で分かったような分からぬような。
「要は黄門さまが仕事人しているってことですね」
梨想さんの説明は召喚者組にはとても分かりやすい。
『それって国から生涯監視されるってことって、今までと何も変わらないのか』
そうですね、佐州さん。
「いいえ、国のお墨付きでぶらり旅出来るってことですよ」
さすがノルシェ、同じ考えとはそれでこそ私と一心同体。
「それにしても、なぜ今突然」
ロイさんの疑問も、ごもっとも。
「おそらくはこの村の事件を解決した事が原因ではないのでしょうか」
セシエリアさん、冷静ですね。
「つまり、他国の王家関係者をこてんぱんにしたのはこの娘だから文句があるなら本人に直接言えと」
ヴァニシアさん、こてんぱんって久しぶりに聞きましたよ。
「国にとっては責任転嫁と厄介払いで一挙両得ですねっ」
アリシエラさん、厄介者呼ばわりは心外です。
「つまり今まで通りに旅を続けるで良いのかしら」
良いのです、リノアさん。
「私も一緒に行って良いですよねっ」
願ったり叶ったりです、アイネさん。
マクラは、リノアさんのお胸でおねむ。
さすがマクラ、それでこそ我が娘。




