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30 いっしん


 アリシエラさんは、魔導具整備で大忙し。



「忙しそうだからあっちに行こうか」


「ここで見てる」



 声も掛けず、作業するアリシエラさんを三人並んでじっと見る。



 一心不乱に作業するアリシエラさん。


 今はメイド服風戦闘服では無く、タンクトップにスパッツ。



 うむ、さすがはナイスバディネコミミメイド。


 タンクトップの盛り上がりが動くたびに揺れるその姿、大変によろしい。



「どこ見てるんですか、モノカ」


「たぶん君と同じところだよ、ノルシェ」


「本当、どうしてこんなになってしまったのですかね」


「同じところにすぐ目がいったノルシェもすでに一心同体なのでは」


「まあ、誓いあった仲ですしねえ」


「何というか、誓いというより呪いに近いか」


「本当ですねえ」



「いっつも仲良しだねっ」



「マクラのお母さんと」


「マクラちゃんのお姉さんですからね」



 私たちの残念トークは結構うるさかろうに、


 黙々と作業に集中しているアリシエラさん。



 すこし、見直した。


 さすがはナイスバディネコミミメイド魔導具技師 兼 建築家。



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