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22 チーム


 朝食も済んで、みんなそろって今後の相談。


 アイネさんの追っかけ連中問題も片付いたっぽいので、私たちの方の問題は残りふたつ。



 ニエルさんの依頼と、マクラの保護。



 ロイさんが力になりたいと言ってくれて、私が泣いちゃったので少しだけ中断。


 泣き止むまでリノアさんがお胸を貸してくれたおかげで落ち着きました。


 そこ、計算通りとか言うな。



 お話し合い、再開。


 アリシエラさんが魔導通信機を持ってきてくれたので、ここからは佐州さんのチームも合流。


 自己紹介も滞りなく済んで、本格的に合同会議開始。



 最初にアリシエラさんが、ここにくる前に佐州さんのお屋敷に寄って来たとか爆弾発言をさらりと。


 アリシエラさんと通話している佐州さんの声に動揺があった理由は、私にはとても良く分かる。



 佐州さんからも爆弾発言。


 ニエルさんが梨想さんとリリシアさんをお供に、今まさにこの場所に向かっているとのこと。


 前回の佐州家との魔導通信機でのお話し合いの後、すぐに旅立ったそうです。


 可能な限り急いで行きますとのことでしたが、事後報告ですみませんと何度も謝る佐州さん。


 事情が分かっていれば途中で合流したんですよっと言うアリシエラさんの言葉に、さらに動揺する佐州さんの声。



 頑張れ、ご主人。




 アイネさんから提案。


「一旦マクラちゃんをお父さんに預けて、お母さんにちょっかい出してくる領主たちを黙らせてきましょう」


 ロイさんがうなずいてくれたので「マクラのこと、よろしくお願いします」と礼。


 良い子でお留守番できるかなとマクラに聞くと、ちょっとおねむ顔でうなずいた。


 新しい定位置のリノアさん抱っこはとても気持ち良かろう、私も経験済みだ。



「マクラちゃんを見てると、昔を思い出しますね」


 ロイさんの言葉に、ロイさんのお仲間一同がうなずいた。


 アイネさんは、少し恥ずかしそう。


 家族的雰囲気の良いチームですね。




 メンバー編成が決まった。


 領主お仕置きチーム。


 私、ノルシェ、セシエラさん、セシエリアさん、アリシエラさん。


 

 セシエリアさんが組み込まれた理由は、セシエラさんとの交流と、アリシエラさんの暴走防止要員だそうです。


「私の弓のお師匠さまなんです」 誇らしげなアイネさんと微笑むセシエリアさん。


 あの弓の技の師匠とな、この件が無事終了したら、後日ぜひ拝見させていただきたい。




 ニエルさんお迎え・マクラ保護チーム。


 ロイさん、リノアさん、アイネさん、そしてマクラ。


 アイネさんは私たちのお仕置きチームに同行希望のようでしたが、ニエルさんお迎えチームに編入されました。



「この感じ、久しぶりで嬉しい」


 マクラを優しく揺らしながら抱っこするリノアさんが、ロイさんを見つめている。


 夫婦間のあれこれには、私のような小娘は立ち入れぬ。




 それでは、私たちのチーム、出発準備開始。



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