表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/33

14 試練


 襲撃は散発的です。


 セシエラさんの見立てでは、


 今、襲って来ているのは領主勢力と敵対している過激派の方々ではないかとのこと。


 何かこちらの戦力を探るようないやらしい攻め方で、お姉さんたちのストレスが溜まって蓄積ぱんぱんですよ。



 マクラからお母さん扱いされるのはとっくにあきらめました。


 だって、マクラったらセシエラさんにべったりなんですもの。


 勝てぬ戦に立ち向かうのも、


 勝てぬ戦をやり過ごすのも、


 両方が武を志す者の心得です。



 特に目的地も無く近隣の町や村をセシエラさんと共に聞き込みしていたら新情報ありです。


 とある村に当時のことを良く知る長老風な御老人がおりました。


 何でも、旅の冒険者がそれらしい母娘を連れて村を訪れたことがあったとか。


 で、御老人の息子さんがその冒険者のことを知っていた、と。


 息子さんは村の仮設ギルドの職員で、そこそこ有名だったその冒険者が数年前に亡くなったことまでご存知でした。



 ようやく掴んだ手がかり、逃しませんよ。


 魔導通信機で、佐州さんのチームに調べてもらうことにしました。



 その冒険者は基本ソロ活動だったそうですが、一時期パーティーを組んでぶいぶい言わせてたらしいです。


 当時のパーティーメンバーだった男性が今住んでいる村が、私たちの現在地の近くらしいので次の目的地に決定。


 しかし、そこまで良い感じだった私たちの旅に試練が襲いかかって来たのです。



 こう来たか。


 私たちの戦力を探っているようだと言いましたが、連中今度は本気です。


 どうやらさっきの村で得た情報をあいつらも掴んだようで、勝負を仕掛けてきたみたいです。



 テント内でいつものように周囲の状況を確認していたら、突然えらい数の赤い光点に囲まれてしまいました。


 私もノルシェも一対一なら余程のことが無い限り遅れを取りません。


 ただ、数を頼みの波状攻撃はいけない。



 マクラのためにもこの旅の間だけは不殺と決めていた私たちですが、背に腹はかえられぬと覚悟を決めた時、


 現れたのですよ、あの人が。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ