表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/33

12 セシエラさん


 どうしてこうなった。


 一軒家テントの中、目の前には気品と慈愛に満ち溢れたご婦人に甘えるように抱きついているマクラとノルシェ。



 ちょっと、ニエルさん。


 若返り効果があるならあると、先に言っといてくれないと。



 老婦人が貴婦人に大変身ですよ。


 病気が治るどころか、どこの国の王女様かってくらいに気品と美貌に満ち溢れた美女に超変身ですわ。


 いや、若返ったって言うだけで元々の美しさを取り戻したのだから変身では無いのでしょうけど。


 あんまり驚いたので、即テントにお持ち帰りしちゃいましたよ。


 もちろん、一筆書かせて書き置きを残させるくらいの余裕はありましたけどね。

 


 で、この状況ですわ。


 私たちの旅に足りなかったのは癒しと安らぎと大人の雰囲気。


 そりゃあお持ち帰りしてきたセシエラさんが不足成分満載ですもの。


 早くに母親と死別したマクラがこんなんなっちゃうのも当然ですわ。


 って、まさか同じような境遇のノルシェもいちころとはねぇ。



「みなさん、今まで苦労なさってきたのですね」

「私に出来ることがあれば何でも言ってくださいね」



 私もお胸に飛び込んでよろしいでしょうかっ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ