暴走
「ヒヨン、お前何してたんだ?」
と、青木は俺に言う
「あー、そんなに怪しいことはやってないぞ」
五代目が車の背景を変えたから、あの惨状を見てないっていうことだ。危なかった…
「とりあえず今から本部に向かう。君たちシートベルトはちゃんとしろよ」
と五代目は言いアクセルを思いっきり踏む。
「副司令官!さすがにもう…」
現場は今想像以上に大変なことになっている。
こちら側の戦闘員も相当負傷している
敵もそれなりには負傷してるとは思うのだが…一向に攻撃が止む気配がない。
「あともう少しだ。もう少しで五代目が来るはずだ。それまで持ちこたえるぞ!」
俺は各部隊長に指示をし、なんとか持ち応えようとする。持ちこたえられる時間もそこまで長くはない…約10分といったところか。
けど、10分もいらない何故ならば…来たからだ。
「来い!天照大御神!」
そう、5代目が言うと光に包まれている何かが現れる。
本当に来るのが遅い。
「ハリーさん、今どんな状況で?」
「前線部隊は壊滅。負傷者が…」
「わかりました…とにかく終わらせましょう。」
「なー5代目敬語なんて使わなくてもいいんだけど。」
「ほら、一応四代目の時も副司令官やってらっしゃいましたし」
「まあ、そうだけどさ。とりあえず、やるかー。」
数十分前
「多分残り10分で着く。君たちは車の中にいてくれ。」
と、俺は言う。ヒヨンは状況をだいたい理解してるが、やはり彼らは状況を理解できていない。
どっちみちここで説明してもクエスチョンマークが浮かぶだけだ。とにかく先を急ごう。
だが。
「五代目。本部の方大変な事になってると思うんだが?」
とヒヨンは俺に言う。
言われてみればそうだ。あそこだけであんなに人数がいたどうなると本部には相当な人数送られてきているはず。
「いざとなったらアレを使う。」
アレとは四代目や三代目他にもヒヨンも覚醒している
それは…
「エゴか?」
「ああ、そうだ」
そう…昔は名前なんてなかったがさすがにそれじゃ表現しづらいからな勝手に名前を付けた。ほら、映画でもあるだろ?続編やら派生作品になると設定がコロコロ変わるっていうやつ。それと全く同じだ
「俺はどうすればいい?」
とヒヨン
「お前は使わなくてもいい。場合によっては使ってくれ。こいつらを本部の中に入れてくれ。」
そして俺はここから小声で言う
「青木くんに関しては覚醒する可能性がある。十分に注意してくれ。」
「…っ…分かりました。」
覚醒することは悪いことじゃないが。場合によっては執行しなければならない場合もある。もしこの組織以外に入るとしたら。もし組織に入らないとしたら。その場合、どの組織からも狙われ殺害されるか拉致されるかそのどちらかだ。
「ヒヨン思ったよりとんでもないことになってるから俺は先に行ってる後は頼むぞ。」
「了解」
「ハリーさん!」
「なるほど」
辺りはとんでもなく大変なことになっている。
負傷者数はざっと見て200人ぐらいだろうか。もっといるような気がするが
まあ、そんなこと言ってる暇はない
ハリーさんのところに急がなければ
うーん、これはさっきより酷い状況だな
まぁ、ここだけで負傷者数は300人か。死亡者がおったら、ちょっとまずいんだが敵もそこまではしてこないか。
あれは…
ハリーさんか。さて、よく持ちこたえてくれた。行くか
「あともう少しだ。もう少しで五代目が来るはずだ。それまで持ちこたえるぞ!」
あれは…少し遅くないか…
「来い!天照大御神!」
俺は、エゴを召喚し周りの敵を一掃する。
「んまあ、こんなもんか…お疲れ様です。ハリーさん。」
俺はハリーさんに敬礼をする
「敬礼しなくていいって言ってるじゃん一応立場的には君の方が上なんだから。」
「ですが…」
「四代目も俺を副司令官という立場にしたのには理由があるとは言ってたが、どんな理由かはさっぱりわからない。君のアシストかと聞いたら違うって言われたからな。」
「負傷者数は?」
「500ぐらいだと思う。重傷者数が40人ぐらいか。よくこんだけ抑えれたもんだ」
確かにそうだ、昔の組織は力を持っていたため2分で敵を壊滅させることができたが、今は違う。少しずつ覚醒者も減っていき今じゃ任務も一苦労っていうわけだ。
「そういえば、ヒヨンはどうした?」
「うーん、今任務でな、ちょうど本部の中にいるとは思うんだが…」
すると、俺の通信機に連絡が入ってくる。
「五代目、まずい状況になった青木が覚醒した!」
とヒヨンから連絡が入ってくる。
「今どんな状況だ?」
「青木が何かのエゴに覚醒した形状的にイザナギだと思うが…今とりあえず俺が抑えようとしている。すぐに来てくれ!」
そして俺達は青木君がいるところに行く。
もしキングの素質があるとするならば、相当まずいことになる。キングは複数のエゴを所持することができる。
ゲームで言うペ○ソナみたいなものでやばさがわかるだろ?しかも最初は暴走しやすい。
被害が出ることは確実だ。
そして、俺たちは現場につく。
「ハリーさん。これ、まずいですよね?」
それはハリーさんに問いかける
「ああ、見ての通りまずい状況だ。」
辺りは火の海と化している
「五代目!覚醒したエゴはイザナギだ!」
「ああ、もう聞いた。とりあえず1回イザナギを封印させる。」
そして俺は自分のエゴを召喚する。
「天照大御神。」
エゴにはクラスがあり神級、災害級、零級が
一番火力が出せるのは神級だ。そして、俺の場合は神級だ。
神級にはある特殊能力が備わっている
暴走したエゴを止める能力が備わっているだから、神級のエゴを持っている人物はとても重要っていうことだ。
そして俺は、青木くんの暴走を止める。
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛俺は…ぁぁ…」
まずは彼のエゴの暴走を止める。暴走は二つ起こる。エゴと本人の暴走まずはエゴを止めなきゃいけない、そこから本人の暴走を止める。
「………ロック」
するとエゴが動きを止め同時に青木くんの暴走を止める。
そして、青木くんは地面に倒れる
「五代目!」
俺は青木の方に行く。
「ヒヨン青木くんは気絶しただけだ、大丈夫だ。」
「わかった…」
お久しぶりです。
まぁ、色々高校生活の大変だっていうことでなかなか投稿しておりませんでした。今回は少ないかもしれませんが、許してください。
まぁ、彼女もできましたし。まぁ、幸せにしますよ。