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人狼夫婦と妖精 ツインズの旅  作者: 冬忍 金銀花
第四章 国盗り物語
193/257

第193部 消滅したオレグの村


 1249年10月10日 ポーランド・トチェフ村



*)消えたカロリーナ


 泣きながらソフィアがオレグの元へ駆け寄り、


「オレグ~消えちゃったよ~、カロリーナが消えたの!」


「ソフィア、あのマセタ俺の娘が、か!」

「お姉さま、もしかして?……。おめでとうございます。」

「リリーなんだ。娘が消えたのがどうしておめでとうなのだ。」

「お兄さまにも、大きい声で言えますわ。」


「お兄さま、お姉さま、ご懐妊おめでとうございます。」


「え”ぇ”!!!!!・え”~~・・・・・・・。」


 とこの場に居る連中も大声で驚いている。


「リリー、どうしてそうだと言えるのだ。」

「はい、カロリーナは本当にお二人の娘だったのですよ。あのままカロリーナがこの世に残ればどうなりますか?」

「娘が二人。産んだのは一人。・・・・、あぁそうなのか。コウノトリ伝説はウソだったのか。」

「あれはあれ。これはこれ。どうでもよろしいのでは?」


「旦那、お祭りは終わりましたが今晩もお祭りですね!」

「よせやい。本当かどうか判らん!」


「お兄さま、おいぬさまは妊娠二ヶ月で出産になります。」

「おいおい、それウソだろう?」

「でも実際は、お姉さまがカロリーナを可愛く思って手元に置いた時点ですでに、出来ていたとか。」

「リリー、ウソは言わないでちょうだい。」

「お姉さま、今回のお祭りでお酒飲んで酔いましたか?」

「あ! そうだわ、殆ど飲んではいなかった。……え~これって。」

「はいそうでしょう。母体保護の本能が働いていたのですわ。」


「わ~オレグ。オレグの娘を産めるのね。」


 ソフィアは顔面真っ赤になって照れだしてしまう。オレグも周りが囃すから相好も崩れて鼻の下が伸びている。すぐさま伝令が! 三分もしないうちから、


「オレグ、ソフィア。おめでとう。」x2

「まぁ、グラマリナさま、それにエリアスさままで……。」

    

 人の出産のことは神のみぞ知る。後からはどうにでも言える。リリーにしてみても、みんな嘘っぱちの口からのデマカセだろう。


「ソフィア。カロリーナは喜んでいたのか。」

「はい泣いて喜んでいました。私、あの子を産みたい。」

「そうだな、俺も欲しいと思う。ソフィア、俺の子を産んでくれ!!」


「ひゅー、ヒュー、!!」「ヒュー、ひゅー、!!」


「お前たち、お母さんの娘に服を作ってやれ。」


 とは息子のラースが言うのだった。


「は~い喜んで~!」x2



 1250年3月14日。無事にカロリーナが産まれた。


「お母さま、お久しぶり!」

「え”!!!!・・・・・・・・・。」




 1249年10月20日 ハープサル・プリムラ村



*)消滅したオレグの村


「お前たちに早く見せたい村が在るのだ。俺が一から建設して育ててきた村がほらあの丘に……丘に見えるだろう? あそこには高い塔が……。」

「お父さん、何処にも見当たりませんよ。入り江を間違えていませんか?」


「オレグ兄さま、村がそっくり消えています。今、エレナを飛ばせた処ですが、あ~お兄さま、気をしっかりとお持ちになってくだ~~~~、」


「リリーさん、どうなさいましたか? それにソフィアさんも……。」

「ラース、それにミケル。お前たちの命を俺に預けてくれないか。この恨みはきっちりと仕事をして倍返しにしてやる、ヌヌヌ・・・・。」

「お父さん、これって……まさか!」


「くそ~、鬼の居ない間に襲撃するとぁいい度胸をしている。誰が俺の村にちょっかいを掛けやがった……。く~~~悔しい!!」


 船の甲板で息子夫婦らに自慢してやりたかった、オレグの希望が瞬時に消し飛んでしまった。


「ラース、早く船を入り江に入れろ、……え~い、ラース、何をもたも・・・」

「オレグ。家族に当たらないで頂戴。オレグの悔しい気持ちはみんなも理解していると思うの。ここは一番の長老が慌ててもどうしようもないのよ。」

「この俺が長老だと~!……。いいや息子の方が歳は上だ……。」


 訳が分からないラースとミケルの家族は、ただただおろおろするしかなかった。ソワレもそうだ。空高く飛んだエレナの姿を探すしか目のやり場がなかった。


「メッテ、ヘンネと共に子供を連れて船倉へ降りていなさい。ここにいては危険かもしれませんよ。」

「はい、ラースも気を付けて下さいね。本当にお父様が乱心されるとはただ単に恐ろしいばかりです。もう昔のように苦しみたくはありません。」

「メッテ、それは判っている。デンマークでは本当に苦労したものな。」

「おいラース。お前たちにはたくさんの資金を渡していたが、どうしてだ。」

「お父さんすみません。あの辺境のようなデンマークに馴染めずに、大金の殆どが搾取されてしまいました。このお話はまた後日に……。」


「そうか、俺が簡単に考えたせいだな、許せ。」

「いいのですよ、こうやってデンマークからも幾ばくかの金も稼いで大きい船も買えました。今回はやや成功したとも言えます。」

「そうだな、俺だって、……そうだったよ。」


「オレグお兄さま、落ち着きましたか? すぐにエレナも下りてきます。ここは直ぐに上陸はしないで、エレナの報告を先ずは聞きましょうよ。」


 オレグは握りこぶしを作り何度も何度も手摺りを叩いている。そんなオレグに体当たりをするような勢いでエレナが降りてきた。甲板で転がり船のマストでようやく止まる事が出来たエレナは息せき切って、


「わ~プリムラ村は無くなっ…ちゃ…いました、グスン。」

「だったら、ハープサルの港や村はどうなんだ。」

「グスン。はい、殆どが大破していました。グスン。それに山向こうに広がるライ麦は……グスン。」


「ライ麦畑がどうした。」

「もう、真っ黒にグスン。」   「グスン。」   「グスン。」

「そうか、焼かれてしまっているのか。く・・・く・・・く~~~!」


 オレグの顔は苦痛にか、怒りにか、判らないように歪んでいた。必死に涙を堪えているのだろう。ただ遠くを見つめるオレグのこころには、いったいどのような憎しみが湧いているのだろうか。


「今日はここで停泊する。」

「オレグ、よく我慢できたね。」

「いいや、我慢なんかは出来ないさ。ただお前らを危険と思われるおかに上げたくは無いだけさ。後でリリーと共に上陸する。ソフィアはここで皆の指揮をお願いしたい。」

「私も行こうか?」

「多分敵は誰も居ないだろう。生き残りがいたら探してみるさ。な~に大丈夫さ。俺はまだ死にたくはないよ。」

「うん分かったわ。……でも!」

「いいよ。俺だけの方が身軽でいいさ。独りでいい。」

「うん……。」


 ようやく落ち着いたエレナからは、苦心の作の自慢の港も全焼していたと聞かされて、オレグは居てもたってもいられなくなってしまった。


「リリー少しだけだ。ゲートを繋いでくれないか。」

「はいお兄さま。でも少しの間だけですよ。なにかあれば声を出して呼んで下さい。直ぐに召喚魔法で船に戻しますわ。」

「あぁそれでいい。ありがとうなリリー。」


 オレグとリリーのやり取りを黙って聞いているソフィア。オレグがゲートで飛んで直ぐに、ソフィアは泣いてリリーに突っかかった。


「リリーなんでオレグ一人を行かせるのよ。あんたはどうして同行しなかったのよ、どうして、ねぇどうし……。」

「はい、お姉さま。私も同行して行きたかったわよ、きっとお兄さまは独りで泣きたかったと、思ったら、そう思ったら、もう一緒に行きたいとは言えなくなりま…し、……た。」


「リリー、八つ当たりでごめんなさい。プリムラ村の人たちはきっと何処かで生きているよね、……ねぇ、リリー。」

「そうだと、いいね。お姉さま。でも、こんな私たちでもやることは有りますわ。ヴァイキングかもしれませんし、沖にも目を配りませんとなりません。」

「そ、そうよね、えぇ、きっとそうよ。私も泣くだけでは済まされませんわ。リリーありがとう。」

「いいえ、お姉さまはこんな時こそしっかりとして、お兄さまを元気づけて下さいね。これが一番大事な、そう妻としての大事な勤めです。」

「うん頑張る……。」


 リリーだって泣きたいんだと考えたソフィアは、もう流れるものが無くなっていた。赤い目はそのままだったが、丸い瞳は縦に細くなり、今ではオオカミの目つきになっている。こうすると視力も良くなり遠目も利く。ソフィアが見つめる陸の上には敵らしい気配は無く、動くものさえ見えなかった。


「リリー、陸には誰も居ないわ。倉庫に在るかもしれない食材を召喚できるかしら。」

「えぇ試してみます。……何も無いようです。きっと持ち去られたのかと思います。」

「えぇそうでしょうね。では残り物しかない船の食材を使って料理をしましょうか。でも今日からは倹約しないといけないかしら。」

「ここに食べ物が無ければキツいわね。このままエストニアまで行くのは?」

「そうね、オレグは絶対に行かないでしょうね。襲撃した者を確認するまではテコでも動かないかな。」


「リリー、オレグから何も連絡が無い時は一緒に上陸しましょうか。きっと誰も居ませんわ。」

「そうですね、でもお兄さまの言いつけは守りましょうね?」


「リリー。あんた、あの肉を食べたってね。それで大地の魔法で前に在った物見の塔を再構築できないの?」

「あ、そうね。出来るかもしれない。ただ壊されただけならばきっと元に戻せるかもしれないわ。」

「頑張って、ビールを持ってこようか?」

「いいわよ、今日から我慢します。飲み水は村に在るから補充すればいいのだし。ここは一念発起で!!・・・・・・・・えい!!」

 

 するとプリムラ村に建設されていた潰れた塔が少しずつ背が伸びていく。リリーは額に汗して魔法を念じている。念じる、念じる、念じた。


「リリー元に戻ったようよ。オレグを召喚しなさいよ。そうして今度はあの物見の塔の上に飛ばせばいいわ!」

「そうね、その方がいいかな。ねぇ、お兄さまは怒らないかな。私が一方的に召喚してしまうから。」

「そうね、泣いていたら可哀そうだから、連絡があるまで待っていましょう。」


 ソフィアはオオカミの目つきを元に戻して、ラースやミケルに指示を出す。いつでも上陸出来るように必要な荷物を作らせ、小舟は直ぐにでも下せる状態にまでさせるのだった。


 オレグへの心配は無用だった。出来上がった物見の塔には登る人影が見えた。しばらくしてオレグはリリーの名前を呼んだ。リリーは直ぐにオレグを召喚したかったが、高い塔の上にいるオレグは召喚出来ない。あの高さから落ちるのと同じ結果になってしまう。高い山でも同じか、というと、同じ大地の上だとどんな高い山でも海の底でも同じだそうだ。人工物の高い所がいけないという。


 リリーは船の上で盛んに手を振ってオレグへ合図を送るも、オレグも同じく手を振っている。どっちもどっちだった。



*)上陸開始


 オレグひとりの偵察では手掛かりが得られなかった。まだまだ泣きたいような顔のオレグは、


「残念ながら手掛かりは見つからなかった。したがって今日は上陸はしない。明日からはみんなして手伝ってくれないか。」


 オレグに寄り添うソフィアはしっかりとオレグの左腕を握りしめている。


「いいわよ。もう、今すぐにでも行きたいのを我慢しているのよ。今日は念の為に船に残るのよね。」

「そうだ、今日は明日に備えて寝る。」

「オレグ、パンは?」

「要らん!!」



 翌日の夜明け。一番はソフィアだった。どうも胸がざわついて眠れなかったと言う。


「オレグ。胸のペンダントが弱々しく光っているように見えるのだから、誰か生きているのではないかと気になって仕方がなかったのよ。」

「方角や誰かとかは判らないのだよな。」

「そうね、きっと遠くから思念を送っているのかもしれないしね。今日の上陸で探して回るしか方法はないみたいだわ。」

「それしか方法はないだろう。地道に探して回るよ。ソフィア、一度!」

「もう、いやです。お腹の子が驚きますわよ。胎教によくありません。」

「ごもっとも!」


「リリー全員で上陸する前にまた俺だけ行かせてくれないか。港で焚火を熾して煙を出してみたいんだ。」

「それくらいでしたら私も同行いたします。他には何もされませんよね?」

「あぁそうだとも。焦ってみても同じかもしれない。朝パンの間がもどかしいからさ。」

「はいすぐに行きましょうか。朝食の用意は他にも女は居ますわ。」


 二人で上陸する予定が弟のミケルが加わる。これで薪拾いが増えて作業が早くなるものだ。薪は直ぐに、それもたくさん見つかった。家の残骸が多数だからだったが、


「あ、お兄さま、もしかしましたら新しい魔法で家も、昨日の塔のように再現ができるかもしれません。ですので、枝木を集めて下さいませ。」

「家が元に戻るのならば苦労して探して回るよ。本当に家が戻ればいいな。」

「はい……。」


「ミケル、海の水が掛かった枝がいい。その方が良く煙が出るんだ。」

「はいお父さん。」


 たくさんの枝木を集めてうず高く積み上げるも、


「なぁ、火はどうやって熾すんだ??」

「まぁお兄さまったら、ドジ、間抜け、アホ!」

「そうだよな、今までゾフィに依存していたから俺一人で遣った事はないかも。」

「お父さん任せて下さい。直ぐに、…すぐに、……すぐ消えてしまいます。」

「まぁお兄さまったら、ドジ、間抜け、アホ!」

「リリー、この場合の兄とはやはり俺の事だろうな?」

「当然です。指示が間違っております。草っぱが在りません。」


「あ!……。」


 人類はどうやって火を見つけたのだろうか。謎である。白くて大きい煙が立ちだした。


「これでいいだろう。誰かいたら煙に気づいて来るだろうさ。」



 船での朝食は妻の給仕の声以外は聞こえなかった。


「ちょっとオレグ。もう少しゆっくりと食べれないのですか?」

「あぁそうだとも。昨日からな~んも。」

「オレグが悪いのです。昨日の夕食を食べないのですもの。」

「そうかぁ? ソフィアが出さなかっただろうが。」

「まぁお兄さまったら! 少しは元気になられたようで安心しました。」

「そうだな。昨日はすまんかった。」


 全員の朝食が済み小舟が下ろされた。ソフィアとラースらの妻と子供たちが小舟で上陸する。ラースはリリーのゲートが気になりゲートで行くと言う。


「ラース。初体験は苦しみの連続だぞ、いいのか!」

「ラースさん。ミケルさんは私が抱いてゲートを潜りましたので何の苦しみもございませんでしたが、今度は一度に五人も抱いては飛べません。」

「おいミケル。気持ち良かったか!」

「それはもう……。」


「バコ~ン!」x2


 不埒な方向に会話が進んだのでお互いの妻によりぶたれてしまった。


「リリーさん、いっそのこと海にでも落として下さい。」

「はいメッテさん。途中で落として行きますからボートで拾って下さいな!」

「お前たち、ゲートには慣れるまでが大変なんだぞ。一度苦しめば二度と潜りたくなくなるという、ありがた~い魔法なんだぜ。」

「はい、お父さんの敵を討つまでは耐えてみせます!」

「おうおう、随分と頼もしいことを言ってくれるじゃないかい。嬉しいよ。リリー遠慮はなしでいいぞ。」


「ラースさん、ありがとうございます。では飛びますよ!」

「いいえこれくらい、なんでもありません。」


「ゲート!」

「ゲ~!!!!!!!」x4


 ミケルとラース。ラースの従者の二人の計四人は即効だった。地面でのたうち回るのだった。


「おいおい朝パンが無駄になるぜ!」

「うグッ!」x4


 のたうち回る四人を見て笑うオレグを見てリリーは安心したのだった。


「良かった!」



*)見るに堪えないプリムラの村



「リリー、プリムラのパブが再建出来ないか確認したい。残りが船で上陸したら最初に行きたい。」

「はい頑張って建て直してみます。それとパパたち、気張って子供をおぶりなさいよね。あのような坂は見たことは無いでしょうから。」

「リリーさん、見たことはありますよ。ただ登ることはありませんでした。」

「ぷっ! 可笑しい。」

「兄さん、冗談がきついです。」

「ではミケル。坂はキツくないのだな。」

「あったりまえです。若いのですもの。」

「はい、ミケル。エンマを坂で落としたらいけませんよ。」

「誰が落とすものか。なぁ~エンマ。」

「うん。」


 坂の途中で振り返った者は、坂を上り詰めるまでは振り返らなかった。振り返れば眼下には見るに堪えない光景が見えるのだから。そういう意味でオレグは一度も振り返る事無く、地面を見つめて坂を登る。


「オレグ痛いわ。もっと優しく手を引いて下さい。」

「あ、ソフィア。すまない。つい力が入っていたようだ。いっそのことソフィアの尻を押してやろうか?」

「えぇお願い。下を向いていたら気分が優れませんもの。後ろから押されたら自然と上を向きますからその方がいいです。」

「そうだな……そうだとも、……。」


 呟くような小声を聞いたソフィアは続ける言葉が出なかった。


「オレグ。この坂を登るのが怖いの?」

「……。」


 オレグは無言で返す。


「オレグ。オレグは昨日プリムラ村を見渡したのでしょう?」

「いいや、怖くて見られなかったのだ。塔に登る時は視界に入って来るのだが、意識して見ないようにしていたんだ。」

「そうなんだ。」

「俺が逆上したらどうなるのか、俺自身でも分からない。」


 ソフィアは以前のオレグが変化した時の事を考えた。グダニスクで精霊たちと遭遇した時の事だ。あの日からオレグは、いやそれ以前からか、精霊と遭遇する度にオレグの魔力らしいものが増大していくのを感じていた。今ではそのオレグも、リリーにも負けず劣らずの力を抱いているように感じている。だがオレグの魔力とリリーの魔力は異質なもので、オレグの魔力の利用方法は不明なままだった。ただ妖精や精霊の魔力が尽きた時はオレグから魔力が伝授されるので、充電器みたいな?・・・・・。


「もう、私は何を考えているのかしら。こんな時に不謹慎だわ。」

「ソフィア、そんなことはどうでもいいさ。」

「え”?? オレグ。私が考えていたことが分かったの?」

「随分と重くなっている!」


「バコ~ン!!」

「キ”ャ!」


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