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一途と執着は紙一重

幼い頃に助けたからすにおもちゃの指輪をあげたひな

そんな雛の前に突然現れた黒ずくめの謎の男性。


「お前が16歳になったら俺の嫁にしてやる」


ーってなんの罰ゲームだ!私はキラキラ王子様に憧れたのに、

見た目魔王じゃないの!


絶対にお嫁さんになりたくない少女と、そんな少女に一目惚れした鴉さんのお話。

ーどうしてこうなった?


「からすさんは光るものがすきなのね?そしたらひなのとっておきのこれあげるぅ!」


夏の夕空広がるあの時に。

幼い私が、気まぐれに1匹の鴉にあげたおもちゃの指輪を咥えたあの時に。


将来の結婚先が決まってしまったなんて、どうして信じられるのよー!!!!?


私、長坂雛ながさかひな15歳の高校1年生。

昔から童話の中のお姫様に憧れていた。

キラキラした宝石、素敵なドレス。ふわふわの長い髪の毛に華奢な手足。

ーそして隣には微笑みながらそっと手を差し伸べてくれる王子様。

いつか素敵な王子様が、私にも迎えに来てくれると信じていた。

何度も何度も両親に絵本を読んでもらっては、その度幼い私は王子様に憧れた。


ーそれがどうしてこうなった?

大事な事だから何度も言おう。どうしてこうなった?


目の前には黒髪、黒目、全身黒ずくめ。

頭の先からつま先まで、それはそれは見事な黒。

そんな印象黒ずくめさんはいきなり私の前に現れ、なおかつ膝まずきこう言った。


「まもなく16歳のお前の誕生日に、正式に俺様の嫁にしてやる」


いえいえノーサンキューです。ありがとうございます変質者さん。

頭の中は逃げ出すことを忘れ、ただただ目の前の男を呆然としながら見つける事しか出来なかったのだ。


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