表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界から帰って来たよ!  作者: ミニスカの高校を夢見る男子
4/28

4話

よろしくです!

「えぇ!?あれから一年!?」


「うん…」


ま、マジか。時間軸が同じなのかー。都合よくできてないかぁ。


「お、お前高校は!?受かったのか!?」


「そっち!?自分のこと心配しなよ!兄貴今行方不明って扱いになってるんだからね!?」


あー、そうなるのか。確かに一年もいなくなってりゃ当たり前か。


「そ、それで兄貴は今までどうしてたの?」


「あーそれは…。まあ、母さん達が帰ってきてからにしよう。何度も話すのは面倒だ」


「そ、そうだね」


さっきからチラチラと見てくるのはなんだろう?何かついてるか?


「そ、そうだ!何か入れるよ!!何飲みたい?」


「お、気がきくね。じゃあ、そうだな。久しぶりにコーラ飲みたいかな」


「分かった!」


いやー、せっかく帰ってきたんだからな!いろいろやらないとな!


「ど、どうぞ」


「ありがとう。ごく、ごく、プハァー!」


ああ、何て素晴らしいんだ。この爽快感。たまらない。


「やっぱりここはいいなぁ…」


「ど、どうしたの急に」


「いや……」


「な、なに、じっと見つめて…」


「鈴音は可愛いなってさ」


「なななななな、なに言ってんの!?」


「ははは、照れてんのか?」


「そそそ、そんなわけ無いじゃん!」


「ははは、可愛いなあ」


「もう!私部屋に入ってるからね!」


もう、本当に可愛い。いいなぁこっちの世界は。最高だよ!


あいつらとは違ってな!

ティファニーは召喚した本人だし、テレサはあんな性格だし、エレノアは考え方がおかしい。細かい事は後々話そう。


その点鈴音はいいよな。気がきくし、殴らないし、いつも元気だ。あれ?以外と普通の事かな?


と、その時ドアが開く音がした。


「ただいまー」


どうやらお母さんが帰ってきたみたいだ。


「鈴音ー!母さんかえってきたぞー!」


「は、はーい!」


「ただいまーって誰!?」


またこのくだりやるのかー。



さらに話している途中に父さんが帰ってきてもう一度最初から話した。



☆★☆★☆★☆★



「とりあえず、お前がタツキだっていうのは分かった。お前今まで何してた?何処にいた!」


「お、落ち着いて父さん」


「そうよ、連絡もしないで何してたの!?」


「か、母さん」


「それに、その容姿もだ。どこで髪なんて染めた?」


「髪?あ、あー!そうだった!だからみんな僕の事がわからなかったのか」


僕の容姿は大分変わっている。スキルがチートになったせいなのか、髪の毛が漆黒から白色になり、顔は…どうだろう。魅力値が上がってるから多少は良くなったんだろうけど。


「まぁその事もかねて説明するよ。ただ、信じるかどうかは知らないけど。一応言っておくと今から言う事はうそじゃない」


そうして、僕が異世界転移した事や、その先で何があったのか話した。


☆★☆★☆★☆


「じゃあ何か、お前は自分が勇者で魔法やスキルが使えるといいたいのか?」


「うん。魔法やスキルがこっちで使えるかは分からないけど」


「兄貴、その年になってそういうのはちょっと…」


「違うぞ!本当だ!中二病じゃない!」


「じゃあ、証拠を見せろ」


「証拠?うーん」


こっちに来てから未だに魔力を感じた事がない。一応体内に魔力は残っているが、使ったら二度と回復しないかもしれない。あんまり魔法とかは使いたくないなぁ。


「よし、それなら僕を包丁か何かで刺してみてよ」


斬撃耐性や刺突耐性を持っている僕に素人の攻撃なんて効かない。


「い、いや。それは危ないぞ。やめておいた方がいい」


「えー、じゃあそうだな。何か重い物を持ち上げよう。鈴音ちょっと来て」


そう言って手招きする。


「なに?」


「よっと」


「え、なに!ちょ!」


鈴音を持ち上げる。軽!ちゃんと食べてるか?


「ダメだ。軽すぎる。証拠にならない。悪いな鈴音。……鈴音?」


鈴音を下ろすと真っ赤になってこっちを睨んでいた。


「いや悪かったって。ごめん」


そんなに怒ることか?いや、こっちに非がある。甘んじて受け入れよう。実の兄に抱き抱えられるって結構な罰ゲームだと思うし。


「え、えーじゃあ……もうめんどくさいな。いいや、【ティンダー】」


そう言った瞬間僕の指先からライターくらいの小さな火が出た。生活魔法の一つで、消費魔力は少ない。


「満足?」


「「「………」」」


「それは良かった」


「いやいやいや!今のどうやったんだ!?」


「もう一回見せてちょうだい?」


「頼むよ兄貴!」


「えー、カクカクシカジカと言う訳で嫌なんだが」


「全くわからん」


「カクカクシカジカの部分を説明しなさい」


「えー」


「それに兄貴の顔とか髪とか説明してないし!」


「…はあ」


長い夜になりそうだ。


あざした!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ