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エディゾーン   作者: 橋本 つつと
誕生、未踏のゲーム
1/5

伝説的ゲーム

2010年代、一家にゲーム機一台が当たり前になった世の中。

その影響か、ゲーマーが例を見ないほどに増えた。

ゲーマー達は、自分たちのスコアや腕を競い合い、楽しんでいた。

ゲーマー達の増加に伴い、ゲーム機、ゲームソフトもどんどん増えていった。

そんなゲーマー達が特に愛したといわれる作品が一つ。

「L.O.A」

第一弾は、2012年に発売された。

「近未来型銃ゲーム」という見出しで発売されたこのゲームは、最初は支持する声が少なかったものの、掲示板やSNSを通じて徐々にこのゲームの噂が広がっていった。

そして、約一年後に発売された「L.O.A 2ND」で爆発的ヒットを果たす。

TVで取り上げられるほどの人気になったこのソフトは、一般家庭にも購入されるほどになった。

TV内で、あるキャスターが専門家に聞いていた言葉を思い出す。

「このゲームのなにがおもしろいんですか?」

それは個人で感想が変わってくるだろうとツッコみたかったが、仕方なかった。

発売からたった一年。だれも知らないような会社から発売されたこのシリーズのことは、詳しいやつや、相当やりこんでいるやつじゃないと知らないであろう。

その質問に対しての専門家の回答も、これまた忘れられないものだ。

「言葉にならない」

この番組を見ていた俺は、さすがに過大評価だと思った。

しかし、この言葉は本当だった。

俺が初めてプレイした「L.O.A」シリーズは3rdだった。

あれだけテレビで注目されていたんだから、これでたいしたことなかったら制作会社を訴えてやろうというつもりで買ったのが初めだった。

プレイ後、俺は言葉を失った。

決して、こういうジャンルのゲームが好きだったわけではない。そう、好きじゃなかったのに、俺は知らない間にこのゲームに打ち込んでいた。

いつしか専門家が言っていた、「言葉にならない」という表現は間違えじゃなかった。

まず世界観。近未来型ということで、舞台は、数十年後の世界を予想して作られたステージ。設定は、世界各地で起きてしまった戦争ということになっている。

そして、映像やストーリー。当時の3Dグラフィックの最高戦力を導入したシステム。軽すぎず、重すぎず、なのに濃厚なストーリー。

すべてをとって今までの銃ゲームを凌駕していた。

時代が変わっていくなかで、いろんなゲームが発売されていったのだが、「L.O.A」だけは、いろんなゲーム機のバージョンとして発売され続けた。



そして、時代は2030年代に移る。

「L.O.A」を発売した会社は、世界で初の試みを実行することを決めた。

「L.O.Aリアルエクスペリエンスバージョン制作」

リアルエクスペリエンスとは、実体験という意味である。

略称は、RX。

これを聞いたメディアはとんでもないことになっていた。

「L.O.A」が発売されてから約20年たったが、まさかRX化するとは思っていなかった。

聞いたところによると、チップを体内に入れることで、「L.O.A」の世界を自分の体で体験できるようになったそうだ。

しかも、日本で。

ゲーム業界が確立してから約50年。とうとう時代がゲームに追いついてきた。

詳しい話は、また後日になるそうだ。

しかし、ネットは熱くなっていた。

「バーチャル化キターーー」

「こりゃ寝られんわw」

「期待ですね、ホントに」

等々ネット掲示板には、たくさんの書き込みがでた。

みんなの期待を背に、「L.O.A」の計画は実行に移っていった。





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