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その1 村の泉(1)

パッセルベルという小さな渓谷の村に住む動物の妖精達の日常茶飯事を描いた物語です。怖い話や不思議な話はちょっとしか入っていません。基本のんびりのほほんな物語です。

 緑龍渓谷の更に奥、パッセルベルという谷間に、猫の妖精とその仲間達が暮らす村がありました。

 村はトネリコの大木の上、太い太い枝の上に、猫の妖精達と仲間達がそれぞれ家を作って住んでいました。

 南の枝の端の方に、ハナハナという子猫の妖精が住んでいました。ハナハナは今年で十歳、元気な女の子です。

 ハナハナには両親がいません。ハナハナが赤ちゃんの時に戦いに出て行って死んでしまいました。だから、ハナハナは今お姉さんのミィミとそのだんな様のティーヴ、それとミィミの子供達と一緒に暮らしています。

 ハナハナはお日さまが上ると一番に起きて、お気に入りのピンクのエプロンをつけます。お姉さんのお手伝いをするため、トネリコの樹の根方にある泉まで、木のバケツを銜えて一気に駆け降ります。

 泉にはいろんな妖精達がやって来ます。シマリスのボッヘさんはおじさん妖精、毎日バケツ二つに一杯水を汲んで運び上げて行きます。木ねずみの妖精マーマおばさんは、子ねずみ三匹をお手伝いに連れて来ます。上から順番にリック、ニック、マック。三匹の子ねずみはまだ小さくて、お手伝いよりも水遊びが大好き。水の掛けっこをしておばさんにしょっちゅう怒られています。

 マーマおばさんはハナハナが来るといつも目を細めて笑います。

「ハナハナはお利口さんね。うちの子達もハナハナみたいになってくれないかしら」

 ハナハナはちょっと嬉しい気持ちになります。

 泉には黒い妖精マーフが、半年前から住んでいます。マーフは優しい妖精ですが、最初に泉にやって来た時は大騒ぎになりました。

いかがでしたでしょうか?読んでほのぼのして頂けたら幸いです。

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