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最果ての地で。  作者: 織瀬春樹
1章 遭逢
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7.再度、繰り返す

女の子目線となります。




私は、又ここに戻っていた。


この町に降り立った最初の場所。


駅の待合室の端の椅子。


ただ何も考えずにずっと遠くを見ていた。



「美樹!」



だから、その馴れ馴れしい呼んだ声を、

私は気付けなかった。


数秒した後、私の目の前に彼がいた。



あぁ、またこの人は私に構おうとしている。


さっき、私たちは別れたはずなのに、


もう、会わないかもしれなかったのに、


この人は、何故私を探しにここに来たのだろう。



「何処か行くの?」


「ここにいる」


「……そう」



この人は優しいんだと思う。


初めて会った人にここまで構おうとする。


見返りを求めず、ただ自分がしたいから、


そんな理由で、私に話しかけているのだろう。



「ずっといるの?」


「…うん」



帰るべき場所はない。


私の居場所は、何処にもない。



「じゃあもう一度言うけど、

俺の家に『帰らないか』?」



彼は、そんな言葉を口にした。


帰る場所。


彼は、私の居場所を作ってくれるのだろうか。


私の帰るべき場所は、そこなのだろうか。


はたまた、

ふとそのような言葉が口に出ただけなのか。


真意は分からなかった。



でも、一回断ったのに彼はまた同じことを言った。


裏もなく、純粋に。



だから、もう一度繰り返す。



「…分かった」



そうして私は彼の背中について行く。


一回目と違うのは、空の色。


明かりが少ないせいか、

前に見たことのある空より星が多く見えた。



私が選んだ道は、

この先どうなっていくんだろう。


後々選択を間違ったと後悔するんだろうか。


それか、この選択をして本当に良かったと、

心から喜べる時が来るのだろうか。





彼は、前に進んでいく。



私は______


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