6話魔法使いと死刑の理由
昨日の進たちと別れてから、
ウィリスはとても悩んでいた。
「どうすればいいんだろ?」
必要条件1の近接戦闘または遠距離の戦闘ができるようになる、か
先頭ができるとなると最低でも五日は訓練をしないといけないのに。
今日あんなに堂々とすぐにできるようになります的なことをいってしまい引くに引けない状況になっている。
しかも、なにもよい案が無いのにどうするつもりだったんでしょう?あのときの私は。バカなのかしら?私
とにかく一旦帰って父ウィルトか母リスナールに聞こうと思い帰路につきました。
「ただいま~~~~~」
「お帰りなさい」
「おう、おかえり」
父はもう帰ってきているようだ
私の父はたしか俗にいうサラリーマンだ。
詳しくは教えてくれないが。
「どうだったの?一緒に旅についていきたいとか言ってたやつは?」
「必要な条件を突きつけられた。」
「ほう?どんなのだ?」
ちょっと興味をひいたようだ。
「1近接戦闘または遠距離の戦闘ができるようになって」
「2親に許可を得たか?」
「3資金か装備を持っているのか?」
「2と3はすぐ終わるとしても1が大変だなー」
お金は出してくれるようだ。
「そうねぇー、ねえウィリス、近接戦闘と遠距離戦闘どっちの方がやりたい?」
「出来れば遠距離戦闘がいいけど、どうして?」
いきなりこんな質問されたらきになっちゃうじゃん?
「私のメイン職業をしってるかしら?」
質問を質問で返された。
「主婦じゃなかったの?」
「ぶーー、残念、正解は魔術師でしたー」
「「そうだったの!!?」」
父とハモる私、、、
「と言うか何でお父さんが知らないのよ!」
「私は職業は絶対他の人には見せなかったからね、夫にも親にも弟妹にも」
「何でそこまで隠してたの?」
「魔術師の職業はほんとはここではなってはいけない職業なのよ」
ウィルトは青ざめた顔をしていた。
「この町で魔術師を見つけたらすぐに投獄、または死刑だったよな?何でそんな職業をとっていたんだ?まず、どうやったら魔術師の職業が出たんだ?」
「一回でも魔術を使えば魔術師になれるわよ、でもこれに関しては才能の問題ね。私は2年くらい特訓をしてやっと初めて魔術が使えたわ、でもね、ウィリス、この町で魔術を使ってるのを見られたら一瞬で犯罪者になるのよ?その覚悟があるのなら私は私自身が書いた、この魔術の教典をあなたに託すわ、この教典には私が知っているすべての属性魔法とその属性魔術を他の属性魔術と合成魔術がのっているわ」
差し出されたのはだいぶ古くなっている分厚い一冊の本だった。
「でも、ウィリスに初めの一回の魔術が使えるどうかの問題じゃないからね!?」
「そんなのやってみないとわからないじゃない、、、、、、水弾!!」
そして手のひらに出てきたのは中くらいの水の球だった。
「、、、で、出来てる、、、」
「結構簡単じゃない」
「速いわね、私はあんなに頑張ったのに、、、」
ショックを受けているけどどことなく嬉しそうな母
「お父さんできたよー」
と目の前に水の球を手の平の上に浮かせている。
「嬉しいような嬉しくないような感じが凄いするのだかな~。だけどやりたいことができる可能性が出来たんだ、おめでとう、ウィリス!」
「ありがとう!お父さん!」
「流石、私たちの娘、魔術に私以上に適正がありそうね。じゃあこれをあなたに差し上げます。教典は自分で書いたとしても貴重だから大切にしてね。」
「うん!」
「これで後は必要条件3だけか?」
とてもいいにくい案件が出てきました。
「いやこれはなんと言いますか。進に流れで装備をかってもらったといいますか、、、いたぁ!!」
言葉を濁していると頭をはたかれた。
「私たちが出すからお金は返しておきなさい!、ウィリスおこづかいとか残してるわけないからね!!。」
「というか、何でお父さんとお母さんは私が旅にいくのを止めようとしないの?」
「可愛い子には旅させろって言うじゃない。進ってこに迷惑かけないようにね。」
その日の夕御飯はこれまでにないほど、豪華だったのは言うまでもない。
この町の昔話、、、
昔、この町はとても平和に過ごしていました。
そんなある日、いきなりの大雨が降り川が氾濫してしまったときがあったのです。
その時、ひとりの魔術師が町にやって来たのです。その男は両手を空へかかげると大雨が止みさらに川へ手を伸ばすとと氾濫が収まったのです。
人々はその魔術師を神のように崇めていきました。
そうして、町に魔術師が馴染んでいった頃に今度は町の子供たちが消えるという出来事が起きました。
魔術師は地面に手をかざすと今子供いる場所を的確に言い当てたのです。
色々なことをなんなく静めていく男がいるのを不満に感じているやつらがこんな噂を流したといいます。
「あのときの大雨は魔術師がわざと起こしたんじゃないか?」
「子供たちが消えたのもあいつが自作自演をしたんじゃないか?」
等という噂を流したのです。
しかし、所詮は噂だ、と思い魔術師はほおっていてしまったのです。
人々はその噂に惑わされてしまいついに魔術師をおいつめてしまいました。
男は完全に善意でやっていたのに噂に惑わされた人々に怒り町の至るところに一瞬で火をつけたと言います。
この昔話から、魔術師が現れたら投獄か死刑というようになったのです。
はいはーいクロ課長でーす!
今回は一気に2話分投稿してしまいましたぁ!!
どんどんストックが消えていく感じか焦燥感をかりたてますなぁー
ともあれ
どうにかしてウィリスが進についていこうとしているって感じで書いたのですがいかがだったでしょうか?
好評なら嬉しいし酷評でも見てくれたことへの感謝です。
次の話は三日後ぐらいに投稿したいと思いまーす。
ありがとうございました!