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加齢臭&倦怠期を迎えた熟年夫婦に再び愛の炎を燃え上がらせよ

 男女で一番相性のいい相手は自分と近い体臭の人だそうです。

何故かというと臭いが気にならないからです。

自分の体臭に気づかないのと一緒でございます。

アレです、鼻の順応です。

うんこしてるときに自分のうんこ臭に気づかないのと一緒です。

「自分のそんなに臭いかなぁ」

と、ほざいていらっしゃるなら、一度トイレという密室空間の中でうんこをした後、洗面台で手を洗い、外へ出て庭にある花壇のお花の匂いを嗅いでから再びトイレに戻ってみて下さい。

驚異的なまでに臭いという事実に愕然とするでしょう。

「これなら嫁がクソしたあとに入るトイレの臭いの方がまだマシじゃないか…」

「密かに思いを寄せている事務の加奈子さんの入ったあとのトイレならむしろ入りたい」

そう思うに違いありません。


 嫁というワードが出たので、このままの流れで貴方を加齢臭が漂うオッサンだとします。

高校一年生の一人娘がいるお父さんだとします。

娘が貴方と一緒にいたくない、お父さんの入った後のお風呂に入りたくない最大の理由は臭くて汚いからです。

「自分と異なる臭い、こんな異臭を漂わせる人が私のお父さんなの?

そんなお父さんと同じ血が私にも流れているというの?

認めたくない! 出ていって!

私の部屋に入らないで! 知ってるんだからね?

私の部屋にこっそり入って下着の匂い嗅いでるでしょ!?」

と、こんなことを言われてしまうわけです。

そして貴方は心を癒すためにソープランドに通い、

娘と一緒にお風呂に入れない痛みを忘れようとするのです。

彼女たちは何一つ嫌な顔はしませんからね。

でもそこには本物の愛はありません。

もしまたソープ通いの悪い癖が再発しそうになったときは、

奥さんのことを思い出して下さい。

貴方が娘さんのことで傷ついた最大の理由は、貴方が娘に恋をしているからです。

昔の奥様と容姿がダブり、若いころ二人で愛を育んだ思い出がよみがえってしまうのです。


 よく昔から言われている「男は二度恋をする」という言葉がありますが、まさにそれでございます。

だから娘が彼氏を連れてきたら嫉妬心むき出しで怒ってしまうのです。

若い頃に自分が奥様にしてきたあんなプレイやこんなプレイを、

彼氏であるコイツは俺の娘に……

と殺意を抱いてしまうのです。

「娘さんを僕に下さい」

などど言われた日には、娘の幸せを第一に考えて祝福をするアナタがいる一方で、恋人を寝取った男を家族に向かい入れるという常軌を逸した事態を受け入れたくないアナタもいる。

この二人のアナタにズタズタに心は引き裂かれ、いっそうソープ通いに拍車がかかるでしょう。

でも踏みとどまって下さい。

先ほども言いましたが、奥さんのことを思い出してください。

本当に貴方の心を癒せるのはこの世界で一人だけでなのです。

そうです、貴方の奥様でございます。


 では少し冒頭に戻りましょう。

自分と近い匂いの体臭がする人ほど相性がいい、

というのは動物学的にも認められている確かなことです。

ならば、よーく考えてみて下さい。

貴方と一番時間を過ごした奥様は、貴方の臭いに順応しています。

すでに奥様の体には貴方の悪臭は染みついているのです。

最初のトイレの例を思い出してください。

貴方の家自体がトイレだと考えるのです。

肥溜に住んでいると仮定して下さい。

奥さんは貴方の臭いなど気にしていないのです。

むしろ気にしているのは貴方の方なのです。


 奥様とは最近ご無沙汰ですか?

臭いから嫌われると? いい加減にしなさい!

いったい何のために貴方はソープ通いしたのですか!

オレンジ味やチョコレート味のするローションを使ったでしょう!?

それを使えば臭いなんて気になりません!

何故それを生かさないのですか!?

奥さんを喜ばせるためにソープ通いしていたのでしょう!?

違うのですか!?

違うとしてもそう言いなさい!

奥さんにバレた時はそう言いなさい!

そして娘と肉体関係を持つことは諦めなさい!

臭いのことなんて関係ありません!

愛があればいいのです!


 すまない。

少し暴走してしまいました。 反省します。

そうそう恋愛指南の話でしたね。

私が言いたいのはAVでありがちな顔射を実際にやるとブチ切れられる、ということです。

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