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捨てられ勇者は這い上がる?  作者: スカイラビット
第一章~勇者捨てられる?編~
5/25

第4話~ギルド入会~

翌朝


「ふぁ~。よく寝たー。」

気の抜けた声とともに僕は起きた。現在は朝6:00頃である。とりあえず何かされてないか部屋の周りを確認しよう。

って昨日のことがあったからもしかして夜もって思ったが、さすがにこの荷物じゃあほとんど襲われないか。金品無一文に等しい状況だからな!ははっ全然笑えない。悲しすぎる。もう思うのやめよう。

 特に何もないようなのでとりあえず1階の食堂へ出た。

「おはようございま~す。」

「おはよう!今日も元気かい!!」

なんかとても朝から元気だ。テンションが追い付かない。

「元気ですが、そこまで朝から盛り上がれないです。」

だってまだ異世界生活2日目だよ。しかもいきなりすてられて、元気になれるかっていうんだ。まあいいや、おなかが減った。

「朝食ってなにがありますか。」

「安いのは銅貨20枚だよ。」

メニューで聞いたのに価格で返してきた。まあ気になるところだったから全然かまわないんだが。

「わかりましたー」

お金を渡す。定食が返ってくる。

なんか文字にするとRPG的な流れだ。シンプルって意味でだよ。動き方じゃないからね。

「今日もおいしそうですねー。」

ぱくっ

「うんおいしい。価格の割にはおいしいです。」

「なんだい。値上げしてほしいのかい。」

「いえいえぃぇ。そういうわけじゃ全くないですからぁ~。」

いきなり値上げ言い始めた。ほめただけなのに・・・

そうこういっているうちに食べ終わった。

「ご馳走様でした!」

「お粗末さまでした。」

装備などの確認をして・・・

「じゃあ、ありがとうございました!!」

「元気でなー」

「はい。そちらこそ。」

この会話をきに僕はギルド支店へと向かっていった。


    ◇    ◇    ◇    ◇


ガランガラン♪

「冒険者ギルドへようこそー!」

奥のほうできれいな女の係りの人が挨拶をしてきた。

「あのーすいません。入会したいんですが・・・」

「はい。少々お待ちください。」

「それでは、ステータスを見せてください。登録をします。」

ステータスを見せた。捨てられ勇者で何か言われないといいけど・・・今、係りの人の笑顔がピクッてなった気がする・・・

「十三束 空さんですね。」

「それでは登録しますね。」

ピコン♪ピコン♪

「空さんはCクラス冒険者として登録されました。何か質問等知りたいことはありませんか?」

うん?

「なんでCクラスなんですか?」

これ最初の質問だよね。Eは?Dは?どこ言ったの?

「えーとですね。レベル的には確かにEクラスなんですが・・・攻撃力でみると、下手したらBクラス相当。えっと平均的な60Lvと同等なんですよ。」

「え・・・でも攻撃力300ですよ?」

「確かに攻撃力300でDクラス程度ではあるんですが、基本的に物理攻撃力か魔法攻撃力の片方が低くて。合計で400行くかどうかなんですよ。これはCクラスだとですが。あなたの場合は合計ですでに600を超えています。そしてあなたのLvが15なのですぐに上昇することも考えると、下手したらDランクだと今日中にCランクに行ってしまうんですよ。」

「えーと、じゃあ先を見越してってことですか?」

「まあ・・・そうなりますね。」

「はあ・・・」

つまりぼくの攻撃力がやけに高いのか。

誰にもステータスを言ったり聞いたりしていなかった分、自分の攻撃力の高さには、びっくりしたな。普通かと思ってた。

だって同レベルのモンスターに苦戦してたんだよ。

・・・っあでも普通の人はちゃんとした武器を使っているからステータス以上の攻撃力があるのか!ということは

、ちゃんとした武器を持って戦い方も知ったら、結構強くなれそうだな。

「じゃあ素早さは高くないんですか?」

「いえ高くはありません。15Lvでも早い人は500近くありますので。」

「ほかに高いのはありますか?」

「いえ・・・他にはないですね。」

「しいて言えば」

しいていえば?

「防御力が攻撃力含めほかのステータスに対し、やけに低いですね。」

どうやら高いのは攻撃力のみのようだ。

世界のチート野郎達よ。僕は仲間入りできないようだ。

・・・とほほ、勇者なんだしステータスぐらいチートでもいいじゃないか!

うぅなんで僕ばっかり。

「あとクエストはどうやって受けますか。」

「クエストはギルド施設内にある掲示板に張ってある紙を剥がすなりしてとってきて、係りの人・・・私などですね。に渡してくだされば受注できます。自分のクラスより一つ上のクラスから1つ下のクラスまで受けることができます。ただリーダー(受注者)ではない場合はどのランクにも参加することができます。」

じゃあ今の僕はD・C・Bランクのクエストが受けられるのか。

まずはDランクからでいいかな。

「分かりました。ありがとうございます。」

「それでは頑張ってくださいね!」

「はい!!」

というわけで掲示板へ行ってみた。


    ◇    ◇    ◇    ◇


「勝手に取ってんじゃねぇよ!!俺がこのクエスト受けんだよ!ざけんな!!!」

「あぁん?誰がお前のために渡すんだよ。とったもん勝ちだろうが!」

どうしよう・・・掲示板の前で喧嘩されてどうしようもできない。

「うるさいなーあんたら。邪魔だから外でやってろってんだ!」

「外野は黙ってろよ。そこの姉ちゃん。」

「邪魔すんじゃねぇ!」

20代ぐらいの若い女の人が注意?したら怒鳴り返された。10代後半にもなっていない僕じゃあ無理だな・・・はぁ。なんでタイミングよくとりあいはじめるかなぁ・

「ホントはやりたくなかったんだがねぇ。」

そう若い女の人が言うと

「おわっ、やめろ!」

「うおっ、なんつー力だ!」

いきなり首根っこ掴んだ。と同時にギルドの外の大通りに投げ捨ててきた。

「すごい力ですね。」

「そうかい?これでもAランクなんだが・・・Sランクはでこピンでここから向かいの建物に吹っ飛ばせる人のほうが多いじゃないか。」

「そ、そうなんですか。」

うん、怖い上のランクの人に喧嘩は売らないようにしよう。買うのもやめよう。

「もしかして初心者かい?」

「はい。今日冒険者になりました。」

「へぇ~。」

そういいながら僕のことを鋭く下から上まで見回した。

「そんな柔な体で生きていけんのかい?ちなみにランクは?」

「なんか・・・Cランクにされました。Lvよりもステータスが高いとかなんとか言われて・・・」

「ふ~ん。じゃあクエストは始めてかい?」

「はい」

そう答えると掲示板に向かった。かと思えばすぐに戻ってきた。その手には紙が一枚あった。

「じゃあこのクエストでもやってごらん。モンスター相手はCランクからなんだ。Dランクはやっても意味はないからな、はっきし言って。」

そういいながら紙を一枚渡してきた。子ノライムによく似た毛の色が青っぽいモンスターが描かれていた。

「子ノライムによく似ていますね。」

「まあそうだな。って言ってもこいつは青ノライム23Lvだ。あいつよりは大分強いぞ。まあCランクになれるステータスがあっれば余裕なんだがな。」

どうやらノライム系統の別種モンスターみたいだ。

「先言っておくが注意点が1つあってね。青ノライムを群れで倒すと青ドライム。35Lv前後の群れのボスが出てくるから。間違っても群れ1個を集中的に倒さないように。死にはしないだろうが、初心者にとってはめんどくさいからね、攻撃力が低いくせに体力が異様に高く尚且つ逃げてもついてこれるぐらいには早いからね。」

「そういう出そうなこと言わないでほしかったです。」

転生されたって時点から1日に何回も何かに巻き込まれているんだ。相当な確率で起きそうだ。

「まあ、普通には出ないさ安心しな。」

「はぁ」

「じゃあ初めてのクエスト頑張りな」

「はい。ありがとうございます。」

そう返して僕は受付の係りのお姉さんにこの紙を渡した。

「青ノライム狩りですね。そこの門から出ている3つの街道のうち左側へ行くと、途中の草原で青ノライムは出てきますよ。倒すと青ノライムの尻尾が必ず出るので持ってきた分だけ報酬に出します。頑張ってください。」

「はい。」

そういうと僕は言われたとおりに出かけて行った。


    ◇    ◇    ◇    ◇


草原について数十分がたったころ。

「うそだろー!?」

青ノライムの群れが一気に襲ってきた。

しかも、他の群れは青ノライムだけの群れなのに、僕に襲い掛かってきた群れだけは、なんと。


始めからボス『青ドライム』と一緒に行動していた!


攻撃力的には青ドライムと普通に戦えるのだが、バスケットボールぐらいの大きさの青ノライムがうじゃうじゃしているために、とても動きずらい。

それこそダガーを持った手を振り回すだけで、10匹ぐらい飛ばされるぐらいには。

ダガーの切っ先に当たった青ノライムは2発ぐらいで死んでいくようだ。

切断力があるのだろうか?

向こうの攻撃は多すぎて相手も動きづらいのかなかなか当たらない・・・数の割には。

ただ多すぎて・・・はっきし言ってなんか怖い。精神的にこの量は持たないきがする。


「くぅそったれがあぁぁぁ!!!」


空の怒りの声が草原に虚しく響いた。

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