第2話~勇者VS子ノライム~
「な、なんだぁ!?」
「きゃう!」
後ろを向くと犬の顔だけのボールみたいな動物が現れた。
しかも5匹も!
よく見てみるとアイコンがその動物の上についていた。
アイコンよ。開け!
そう念じると、ステータスが表示された。
モンスター名 子ノライム
Lv 10
HP 50:50
たったの三行!?モンスターってことは倒せば経験値もらえるのかな?体当たりをさっきしてきたみたいだし、倒してもいいか。
「はあ!!」
気合一閃!体当たりをしてきた目の前の子ノライムを・・・
けったあぁぁーーーーー!!!
おお!4・5メートルは吹っ飛んだぞ!
同じレベルでこれなんだ。今の僕にはそれなりの攻撃力があるのかな?
・・・それとも、相手がよく名前の似た某ド○クエのスラ○ム相当の最弱モンスターなのかな?
まだ生きてるか、なら
「かかと落とし!」
ボムッ
「きゃうん!?」
そんなかわいい声とともに子ノライムは光って・・・蒸発した!?
空は15Expを手に入れた。
どうやら敵を倒すと経験値を手に入るみたいだ。
死んだモンスターは消滅するのか。
これなら残りの4体も難なく倒せそうだな。
そんなことを考えながら体当たりをしようとジャンプしてくる残りの4体を・・・
「まずは一匹!」
思いっきり上に向かって殴る。
そして・・・
ジャンプして叩き落とす!!!
ボムンッ
空は15Expを手に入れた。
同じLvだからだろうか、経験値は変わらないみたいだ。
そんなこと言ってたら2匹が左右から同時にジャンプしてきた。
同時に頭を狙ってくるならやっぱり・・・
姿勢を低くしてやり過ごすのみ!
「キャウ!?」「きゃん!」
二匹の子ノライムは正面衝突した。
痛そうに転がっている。
見た目もやっていることもかわいいなぁこのモンスター。
「まだまだ!!」
一気に踵落としをした。二匹連続で。
空は15Expを手に入れた。
空は15Expを手に入れた。
毎回見るとうざいな表示って
空は15Expを手に入れた。
空はLvが1上がった。
空はLv11になった。
ブロンズダガーを手に入れた。
・・・レベルアップ?
まだ5体しか倒してないよ??
ステータスでも見てみよう。
十三束 空
称号 捨てられ勇者
Lv 11
HP 110:110
MP 110:110
物理攻撃力 220
魔法攻撃力 220
物理防御力 60
魔法防御力 60
素早さ 220
スキル 『思考加速』
装備 制服上・下 ブロンズダガー
銀貨 9枚
銅貨 115枚
まあLvUpっていうだけの変化はあるみたいだな。
この称号やっぱり心にグサッてくるな。自分の初期Lvの低さが忌々しい。
そう言えばドロップしたブロンズダガーって武器かな?
ブロンズダガー(ダガー)
攻撃力 20
耐久力 100
ちゃんとした武器みたいだ。
攻撃力がやけに低いけど・・・
まあ、武器を持っているだけましかな。
耐久力は使っていたら減るのかな? 使いながら試せばいいか。
後は今のところはないかな。
なんで街中でモンスターが襲ってきたんだろう?
・・・って、チンピラ追いかけてたら町から出て草原にまで来てたのか!
そりゃあ納得納得。
どうしよう?
もうすこしLvでも上げていこうかな。
◇ ◇ ◇ ◇
空は15Expを手に入れた。
空はLvが15になった。
「はあこれでLv15だぁー。結構疲れるな。まだ戦いなれてないのかなあ?」
十三束 空
称号 捨てられ勇者
Lv 15
HP 120:150
MP 150:150
物理攻撃力 300
魔法攻撃力 300
物理防御力 100
魔法防御力 100
素早さ 300
スキル 『思考加速』
装備 制服上・下 ブロンズダガー
銀貨 10枚 銅貨170枚
日がくれるまでやってこんなところだ。
それに疲れたし、城下町に戻ろうかな。
そう言えば宿っていくらで泊まれるんだろうか?
そもそもこっちの世界の文字まだ全く読めないんだった!!
どうしよう・・・?
だれかに聞くか。
・・・一応話は出来るみたいだし。
十三束 空は、はじめての子ノライム狩りをやめて城下町へと向かった。