#6
うちの大切な者はどこかな~て神々を脅しつつ数ヶ月。
“ここにいます(泣)”とのお告げが…
何度か間違ってくれたため、一度絞めたのが良かったのかしら?と思いながらお告げがあった町に
さほど寂れていなく、かつ賑わってもいない所。捕まっていたという情報はガセかしら?使えない半身だなと呟きながら、今度兄に言って弄って貰おう♪とささやかな嫌がらせを決定しながら足を踏み入れる。
先ずは、ギルドにて路銀を稼ぎに行くか~とギルドに向かう途中、懐かしい気配が路地裏から感じた。
なんだろうな~と気配に近づくと
「舐めてるのか!!てめえ」と声と共に人が飛んできた。避けようとしたら避けれたのだが…
飛んできた人物の髪の毛が彼の人と同じだったので、受け止めることにした。
フードから見える黒髪。癖のない髪の毛だろうな。短髪だけど…
「大丈夫?」と聞くと受け止めたのが女だと気付いたのか驚いていた。
「怪我は?あれはのして良いのかな?」と問いかけると「ない。逃げよう」と手を握りしめてくれた。
握りしめられて確信した。あの人だと、もう見失わない!!と興奮を覚えたが、ここは平静を装いながら。
「見てください。我が君」と愛刀の鞘を預けごろつきに向かう。それに驚いた。
驚いた顔もいいな。色んな顔見たいな~とゴロツキの攻撃を避けつつ切りつける。
やり過ぎるのは多分引かれるだろうから袈裟切りで、腕を一本落としておいた。
刀を振り血を飛ばしてから鞘を受けとるために我が君のもとへ。
「やり過ぎだ!!」と怒っている。怒っている顔も…と思ってると鞘を胸に押し付けてくる。
「ああ。スミマセン我が君。あれでも手加減したつもりですが…」と謝ると「あれで、手加減?我が君って」と怪訝な顔。
「我が君は我が君ですよ?昔、小さな村で名付けをしましたよね?その時に、小さな子供を見つけてくれたじゃないですか。」
「あの時の…。だが!!初めて、私を見てくれた人は貴方でした。だから、会いたくて」と言うてため息を付かれた。
ダメかしら?
「どこいくんだ?案内する」
「ギルドにお願いします」と言うて手を繋いでくれた。
はたからみたら、仲の良い兄弟?我が君は長男と同い年はず。
「幽閉されてなくてよかった。されてたら拐ってましたよ」
「拐うなよ。幽閉まで危険視されなかった。今は、一般人だ。傭兵ギルドで良いんだな」と一応の確認してみたが見たいな顔しているが、期待を裏切ってやる。
「薬師ギルドですよ(笑)」
「はぁ?あの剣術で!!」と驚いてくれる。
「いや~。幽閉されていたら薬も技術も色々いるじゃないですか。有力者との“つて”とかも。頑張りましたよ」と言うと「なんだよコイツ」と脱力された。
「早く案内してください。路銀が尽きてしまいます」とせっつくと「わかった」とやる気のない感じで案内してくれた