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#14

ロバァーの襲撃も銀に撃退してもらって久しぶりに布団を堪能しながら熟睡する。

朝起きたら遊びに満足した銀に潰されたロバァーがドアの前に倒れていたが無視した。「ありがとう。影に戻って休む?」銀を撫でながら訪ねるとご飯♪と答えが来たので、食堂へ。

食堂に居た宿の人を捕まえて使役獣用があるか聞いたら生肉で良いなら。出せると言うことなのでお願いしました。獣人だと肉食が多いからなのか直ぐに生肉だして貰えた。

足元で黙々と食べている銀を見ながらスープとパンを食べる。スープ美味しいな〜。と関心していると「よく其で持つな」と声をかけられた。声の方を見てみるとライズ夫婦が歩いてきた。

「これ」とライズが落としたのは、部屋の入口に落としてきたロバァー。

「不必要なんだけど」といちべつした後に食事を再開すると笑っている。

「そんなもんか?一時は生死を共にとかいってなかったか?」と勝手に相席になってご飯を注文している。

「ギフトを貸してあげただけ。その代わり主の情報をと思ってたけど使えないし。自力で探してみたら人格変わってたし。頑張った自分はなんだったのかしら?ってかんじよ。せっかく英雄さまのつてを使ってあんたや腹黒に恩を売りまくったのに。努力も水の泡」肩を落として話をすると「残念だったな」と慰められる。本当にさ。「と、言うことで。今後は、趣味の畑と実益の薬を細々とやる予定なんだよね。だから荒地の情報くださいな」そう言うと後ろから笑い声が聞こえてくる。「くっ。はっはは。成る程、南の英雄様は無能扱いなんだな。本当に、自分本意だな。初めましてだな」にゃりと笑いながら同席してきたのは腹黒商人さん。通信販売はよくやるけど、本人と会うのはじめてだな。

「初めまして」

「いつもご利用ありがとうございます。さて。ご依頼された、家と家具は既に作成・搬入済みです。今からだと直ぐに冬になってしまいますので、苗などは来春となりますが」

「ありがとうございます。代金は」

「以前の借りを返させて貰ったのとお兄様から既にいただいておりますので不要ですが、家具はありますが、小物などはご用意出来てませんが」と手元のカタログを見せてくる。依頼したのは、一人で暮らせるくらいの平屋。あと農作業用の小屋。家具はベッドと食器棚・箪笥ぐらい。井戸を作らないといけないけど、これは冬にやればいいし。冬場に肥料を撒けば春にはどうにか出来るだろう。水は石にしてあるから良いし…

「雑貨は着いてから考える。情報ください」「では。荒地と言ってもまばらに木が生えている感じですね。水場も少し離れた所に川があります」と家を建てた場所から川を地図に書いてくれる。

「なら乾燥に強い野菜からだな。あと樹を植えていけば何とか風避けになる。そう言うのあるでしょ?」

「ありますね。麦・芋・トウモロコシなどが良いでしょうね。家の周りには風避けに松や杉などがお勧めですよ」

「じゃ。それと、果物の苗も欲しいけど、それは追々だね」購入した?土地の地図を見ながら何をどこに配置するのか考える。果物の世話を詳しい人が欲しいな。採取とかするけど、育てたことはないからな。農家さんとか雇えないかな。あぶれてるよね絶対。あ〜でも、自分で試行錯誤するのも楽しいかも。

ライズが色々と交渉しているので、その場から外れて支払いをするため会計へ。

「支払いは現金ですか?」と聞かれたので腕輪を見せると腕輪の上に手をかざす。腕輪はギルド支給の身分証明と財布の機能がついているからギルドに登録しているなら支払いは簡単。国内なら概ね大丈夫である。

さて、植物の育て方を調べに図書館でもいきましょうかね。あと、荒れ地についての情報をゲットしなければ。どんな獣が出るのかな?ああ。それに対応出来るだろう獣避けも作らないとダメだし。ここの街を出たらあとは一直線に向かうから食料も確保だな。どれだけお金が飛んでいくのやらと思いながらワクワクしてきた。


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