表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白蓮の結晶  作者: 紫雨
6/16

第5話「桜花組C番隊」

……かれこれ1時間くらいこのデッキで待ってる気がする。


別にいいんだけどね?海綺麗だし。


でも普通に人多いんですけど。僕だけ服装違うからジロジロみられて恥ずかしいんですけど。

みんなちゃんとした制服みたいなの着てるし。何より隣のほうで座って話してるカップルとちょくちょく目が合うのがちょっとキツい。


いつまで待てばいいんだろう。そんなことを考えていた時。


ドガァーーーーーーーーーーーーーーーン


とてつもない爆発音が響き渡った。


え?何事!?


船の上方から炎があがっている。



「やぁ。待たせたね。」


何事もなかったかのように銀ノ瀬さんが来た。


「あの……それどころじゃなくないですか?すごいことになってますけど。」


「あぁ、気にするな。またあの阿呆が爆発してるだけだ。」


若干顔が引きつってて怖いんですけど。


そうこうしてるうちに謎の乗り物に乗った少女がやってきた。


「ふえぇぇぇん。またやっちゃいました~。ごめんなさいぃ~。」


「…………え~、こいつがその阿呆の豊田愛由(とよだ あゆ)だ。」


「ごめんなさいぃ~。」


背は低くて、見慣れないゴーグルのようなものを着けている。ちょっと前髪が長い。


一体何をしたらあんな爆発起こせるのだろうか。


銀ノ瀬さんは大きくため息を吐いた。


「何回いったら分かるんだ。アジトの中で爆発するような実験をするんじゃない。前までならまだしも船の上では絶対やるんじゃないよ。豪華客船がデカいスクラップになったらどうするんだ。」


「こめんなざぃ~。」


泣きじゃくってしまっている。


「そもそも一体何やったんだ?」


黒衣(クロエ)ちゃんから貰った異光石いじってたら爆発しちゃいましたぁ~。」


もう一度銀ノ瀬さんが大きくため息を吐いた。


「はぁ~もう。毎度毎度始末書書くのも大変なんだよ。修理にいくらかかると思ってるのかな?」


「ごめんなさいぃ。ごめんなさぃ~。もうしませんからぁ~。」


「前のアジトを使い物にならなくした時ももうしないっていってたよね?」


なんか銀ノ瀬さんがお母さんみたいになってる……僕お母さんに会ったことないけど……。


「もういい。火消してくるから2人で待ってな。」


そういうと銀ノ瀬さんは行ってしまった。


「……大丈夫ですか?」


角で小さくなっている豊田さんに話しかける。


「君……誰ぇ?」


「レイって言います。」


「あぁ~。銀ノ瀬さんが言ってた子ね~。ごめんねぇ、みっともない姿見せちゃって。ワタクシの名前は豊田愛由とよだあゆ。よろしく~。」


なんか口調がふわふわしている。


「その乗り物何なんですか?」


「ん~?あ~これ~? セグウェイだよ~。」


せぐ……?なんだって?


「ちょっと前につくった~。」


…………まぁいいか。


長めの沈黙が流れた後、銀ノ瀬さんが戻ってきた。


船内のことを色々と案内された。いろいろと説明されたが、この船がめちゃめちゃでっかいことは分かった。


沈んでいく夕日が綺麗だなぁ。


「……って、聞いてる?」


「あっ、すいません。」


一瞬心臓が止まるかと思った。


「明日は第一会議室に集合だからね。 ハイ、これ君の部屋の鍵。」


第一会議室ってどこだっけ……じっと受け取ったカギを見つめても浮かんでこない。


部屋に入った途端急に疲れがドッと来て、ベットに倒れこんでしまった。


せめて服ぐらい着替えようと思ったが、着替える服がないことに気づいてすぐに寝てしまった。

イイネしてってね。(*´ω`*)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ