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第三十五話 ロイドが一瞬だけ登場した。出てくる意味。そしてリネアとクロムが飲んだ。ちょっとだけ。

 クロムが暴れ回る夜の歓楽街。

 娼館一直線のクソも居ますね。

 勇者の資格を剥奪しましょうか。


 「イヤッフー!」


 ロイドという人間の屑はさておき。

 わたくしはクロムに超キツいお酒を飲ませました。

 べろんべろんに酔わせて、今まで隠していたことを洗いざらい吐いてもらいます。

 メジスチナは10歳で成人です。

 てなわけで無問題。

 この話をロイドにした際、何処ぞのモンスターかよと言われましたが、意味不明だったので殴りました。

 お前も愛玩動物監禁球体に収めてやろうか。

 と、思いました。


 「リネアしゃまがしゃん人居る…ひゃわせ…」

 

 解読。

 リネア様が3人居る。幸せ。絶頂。

 指は30本だそうです。


 「貴方の得意魔術についてよろ」


 「うふぇあ……光」


 「光…?ああ…光属性的なやつね」


 「あとわぁ……すぅ…」


 「寝るな」


 わたくしはクロムをビンタしました。

 揺すったら起きました。


 「ふぁっ…んんん?リネア様?」


 「目覚めたようですわね」


 水を一杯飲ませて再開。


 「僕は強化付与が得意なので、後方支援がベストかと」


 「とか言って、土壇場でわたくしを差し出すおつもりでしょう」


 「そんなことしませんよ。第一、リネア様がいれば百人力です。下手に横槍を入れるより、単騎で向かった方が、まだ勝ち目はあります」


 「……あれを相手に?」


 「そこが分水嶺。僕もパパの考えが全く読めないので、物量で押し切るか、単一破壊力で消し飛ばすか、迷ってるところです」


 国王様のお力は、わたくしとほぼ同格。

 もしくはそれ以上。

 この世全ての魔術を扱えるわたくしと、ただただ純粋な常識外れの固定砲台。

 さながら全知全能VS破壊神といったところでしょうか。


 「わたくしが特攻役を務めればよろしいので?」


 「恐らくは。でもなぁ……決定打に欠ける」


 「でしょうね」


 「もうこの際、クリティカルを委託しましょう。リネア様には陽動を任せます」


 「それで勝機はありますの?」


 「2割8分で劣勢になります」


 「あら、じゃあダメじゃない」


 「問題ありませんよ。言ったでしょう?クリティカルを委託するって」


 「ああ…なるほど」


 クロムったら、凛々しい顔で冴えてます。

 将来的には軍師も見込める頭脳かもしれません。

 …………。


 「クロム。ちょいと耳を貸しなさい」


 「はい?」


 クロムが間抜け面を晒して耳を近づけてきました。

 それでいい。

 頬にキス。


 「…んあ!?」


 予想以上の反応。

 真っ赤っかクロム。


 「会計は任せましたよ」


 「え…ちょっ…ちょっと待って!」


 ふふふっ。

 あー、飲んだ飲んだ。

 わたくしの方が酔ってますもの。

 自分にも、クロムにも。

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