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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

お姉様と妹の話

お姉様、なんだか何でも奪う妹と勘違いされているようですが、ほぼクソメイドのせいですわ!本当は大好きですのよ!

作者: 姫檜扇

調子に乗って深夜テンションで続編的なものを書きました(笑)生暖かい目で見てください!

もう一つ投稿してるものを先に読んでくれるとうれしいです!(おそらくこの話だけでも読めないことはないですが……)

私は古くから続く侯爵家の次女として生まれ落ちましたの。自分ではよくわからないのですが、幼い頃から何でもすぐに完璧、それどころか様々な分野を発展させてしまう『神童』だったのですわ!


ですが、それのせいか両親の関心はほぼ私に向きましたの。3歳上のスカーレットお姉様も私程ではないにせよ優秀だったのに見向きもされなくなったのですわ……


彼女の所有物は私の元に何故か来るようになったのですわ、ねだってもいないのに。あるメイドが、私がお姉様のものをもらえないと駄々をこねるとホラを吹いたと分かったのはしばらくしてからですわね。


あ、ちゃんとこっそりお姉様に返していましたのよ!中々返せる機会が少なくてお姉様が着れなくなっていそうなものは処分して、新たな服をクローゼットに入れておいてましたのよ!まぁ、お姉様は両親からの少ないプレゼントだと思っておりましたけど、私の個人資産から出したものですの……


更に彼女についていた教師までもが私にのみ教えるようになりましたの。その頃には私は一通りの学習は終えてて意味がなかったというのに。思い出すだけでクソ……ゲフンゲフン、言葉に出来ないほど頭がどうかしているとしか思えないあのメイドがめちゃめちゃにわるいですわね!!!


しかもそのメイド何故か両親に信頼されてましたの。それでいて、私の監視のような事をしていたのですわ……証拠を突きつけて解雇するまでに10年もかかるとは思いませんでしたわ……しぶといんですから……そのせいでお姉様に勉強環境与えるために、あたかもいらない本を押し付ける嫌な妹みたいな演技したのですよ……恥ずかしくて思い出したくない記憶ですわね。


さらにさらにですわ?!私が?お姉様の婚約者と婚約したいと?いうホラを両親に吹き込みやがったのですわ!!流れ星になって燃えてなくなってほしいレベルですわね!!!(訳:オブラートに○すと言ってますわ!)


「スカーレットお姉様!私、オスカー様と本当に結婚したいのです!婚約を変わっていただけませんか?」


食事の席でこんなセリフ言いたいわけないでしょうが。あのクソが「言わないと殺す」と刃物を突きつけて言ってきましたの……流石は下衆でしたわ……私と五分五分の実力でしたもの……


てか調べたらオスカーさんもこれまた頭湧いてる人でしたわ……奴隷売買って……何百年前の話ですか……国王陛下に突きつけてお家取り潰させてもらいましたけれども。


お姉様はよほどショックだったようで、あまり食べずにお部屋に戻っていきましたの。それを好機と見た私はあのクソメイドを断罪しましたの!あのときのあいつの顔ったらすごかったですわね!!!私その時ものすごい良い笑顔してましたわ!(*^^*)


お姉様には刺激が強いと思っていたので部屋に戻ったタイミングがベストだと思いましたのと付け加えておきますわね!

武術の心得も取得できた私の神童ぶりにこの時はめちゃめちゃ感謝しましたわ!とても良い右ストレートがキメしましたの!おほほほほほほほ!


勿論オスカーさんとは婚約はしませんでしたわ。そして、両親にお姉様にもっと関わって、ちゃんと服や雑貨をお姉様のものだと宣言して手渡ししやがれ、と言いましたの。不安は残るものの一応歩み寄りはできたようで一安心ですわ!


そして一応私はお姉様のものは何も欲しがってなかったというのも両親には伝えましたの。ですが、私を見返してやりたいという強い気持ちがお姉様にはあったようなのでお姉様に伝えないようにお願いしましたの。


しばらくして、私は隣国の王子様に求婚されて妃となりましたの。お陰で祖国に帰れたのはその後ありませんでしたわ。ですが、こちらの国にもお姉様の活躍は届いておりましたの!本当に良かった、そして白馬の王子様でもお姉様に婚約を申し込まないかな?その結婚式に呼ばれないかな?などなどソワソワしたりもしましたわ。


ですが、それは来なかったのです。何故かお姉様には婚約の打診が本当に少なかったのです。影を使って調べさせたところ、あのクソメイドの一族がお姉様はアバズレだー的な情報操作しているようでしたの。まじでクソですわね、クソというのもおこがましいクソでしたわ。てか、婚約の打診した一部の家マジでやばかった……お取り潰しいただきましたわ……


噂は消えず、お姉様は独身のまま生涯を終えてしまいましたの。分家から養子をとっていたので寂しくはなかったと思いたいですわ……こんな老人の嘆きの遺書とはなりますけれども、何十年離れていてもお姉様がずっと大好きでしたの!どうか後世に姉が潔白で偉大な人物だったと残して欲しいですわ。私の願いはそれだけ。


お姉様には嫌われていたと思うけれども、ずっとずっと大好きですわ。どうか安らかに。生まれ変わっているのならば彼女に白馬の王子様を。

これにて私の嘆きを終わりますわ。



             ロゼッタ=ノースランド



追記:あのクソメイドの一族郎党頑張って消してね

   絶対に色んな所で引っ掻き回してくるから♡

クソメイド一族はどこかの東国の者だとかなんとか……

スカーレットお姉様が白馬の王子様に会える日が見たい方はよければ評価、ブクマお願いします!

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