コント「ロボットハンバーガー」
客 「あれ?こんなところに店あったっけ?
なになに?『ロボットハンバーガー』?
なんかおもしろそうだし、入ってみよう」
(ウィーン)
ロボ「いらっしゃいませ!
ロボットハンバーガーへようこそ!
当店では注文・調理・接客、すべてをロボットが担当させていただきます!」
客 「あーなるほど、だからロボットハンバーガーなのね!
そういうホテルとかあるし、流行ってんのかな?」
ロボ「接客を担当する、ロボ子です!」
客 「へー、見た目も喋り方も、人間そっくりだなぁ」
ロボ「ご注文をお伺いします!」
客 「じゃあ・・・この、ロボバーガーセットください」
ロボ「・・・すみません、よく聞き取れませんでした。もう一度お願いします」
客 「『ロボバーガーセット』をください!」
ロボ「・・・すみません、よく聞き取れませんでした。もう一度お願いします」
客 「・・・。おれの滑舌の問題かな・・・?
ロボ!バーガー!セット!をください!」
ロボ「・・・『祖母ばーちゃんセット』ですね!かしこまりました!」
客 「いや言ってないし!
「祖母ばーちゃん」ってなに!?そんなメニューあるの?
それに祖母とばーちゃんって、意味一緒だから!
『おばあちゃんおばあちゃん』だから!
頭痛が痛い、みたいな感じになってるから!」
ロボ「・・・・・・すみません、よく聞き取れませんでした」
客 「あーごめんごめん!ちょっと余計だった!
別におもしろくなかったね!ごめんね!」
ロボ「・・・チッ!」
客 「いま舌打ちした?ロボットだよね?」
ロボ「お飲み物をお選びください!」
客 「じゃあコーラ!」
ロボ「サイドメニューをお選びください!」
客 「ポテト。以上で」
ロボ「それではご注文を繰り返します!
祖母ばーちゃんセット・ポテト・コーラでよろしいですか?」
客 「はい、それで大丈夫」
ロボ「お会計はどうされますか?
現金・電子マネー・クレジットカードからお選びいただけます」
客 「じゃあ、電子マネーで」
ロボ「電子マネーですね。
それでは、私の胸にカードを当ててください!」
客 「えっ?胸に?
ロボットとはいえ、なんか気が引けるな・・・」
客 (電子マネーをゆっくり胸にかざそうとする)
ロボ(少しおびえた表情、息遣いが徐々に荒くなる)
客 「いや、露骨に嫌そうじゃん!
大丈夫、優しくするから・・・ってこのフォローもなんかおかしいし!」
客、電子マネーをかざす
ロボ「いやんっ///」
客 「いやん!?」
ロボ「決済が完了しました!」
客 「あ、ワオン的なやつね!びっくりするわ!」
ロボ「それでは調理を始めます!」
客 「あ、調理もこの場でやってくれるのね!」
ロボ、急に変形するような動きをする
ロボ「ガシャン!ガシャン!ウィーン!ドドドド!」
客 「すごい!なんか変形しだした!」
ロボ「ドドドド!ウィーン!ガシャン!ガシャン!」
ロボ、普通の状態に戻る
ロボ「ふぅ・・・(ポケットからハンバーガーを取り出す)
お待たせしました!祖母ばーちゃんです!」
客 「普通に出すのかよ!変形なんだったんだよ!
あと、祖母ばーちゃん普通のハンバーガーだな!」
ロボ「・・・ピロリ!ピロリ!ピロリ!ピロリ!ピロリ!ピロリ!」
客 「え、何っ!?急にどうしたの?故障?」
ロボ「(ポケットからポテトを取り出す)ポテトです!」
客 「揚がったのね!ポテトが!あと全部ポケットから出てくるのな!
どこぞの猫型ロボットみたいだな!」
ロボ「うーふーふーふーふー」
客 「・・・やっぱロボットじゃないでしょ!?」
ロボ「(後ろを向く)オエっ!ヴォエ!オロロロロ!」
客 「なに?今度こそ故障!?」
ロボ「かーっ・・・ぺっ!コーラです!」
客 「汚いよ!飲む気起きないよ!まぁいいや、じゃあ商品もらうね!」
ロボ「(ハンバーガーを渡そうとしない)」
客 「え、何?できたでしょ?」
ロボ「・・・最近太り気味でお困りのアナタ!
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客 「あ!これ広告だ!動画サイトでよく見る!
こんなん見なくていいよ!スキップスキップ!」
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客 「いや、こんな店2度と来るか!」