スペオペ短編 無人機母艦シャドウシアーレス
ワームホールゲートを出て敵の支配する空間に出た。
敵が出口に小惑星でも置いていたら、こちらは爆散しているところだったが、それは無かった。
艦長が短い命令を発する前から、ネットワーク・機関担当兵が遷移後の全機関の自己診断をプログラムを実行する。
「偵察!」
小柄な美人のキャプが凛々しい声で遷移後の偵察を命令する。艦内にいる人間はインプラントを通じ、またCICに座っている人間にはモニターの表示を通じて情報が共有されているが、声に出して命令するのが規則だ。
「ドローン了解」
命令後、俺はこの艦にいる無人機オペレーター(ドローン)タナカ特技兵として、周辺の偵察のために無人機を発進させる。
この艦は無人機搭載母艦だ。直径約100メートル、長さ300メートルぐらい。無人機ハンガーが艦隊から張り出していて、そこから 全長120M 直径30M ぐらいの無人機が次々と打ち出されていく。
こういうときのマニュアル通りに立体的に6機手持ちの全部を立体的に各方向へショートワープさせた。
無人機はショートワープしては戻ってきて報告し、より遠方へ飛んでいく。ほぼ自動運転で命じられた動きをしている。今回は弾丸も推進剤も補給の必要は無いので近くに飛んできて通信するとまたワープしていく。他の艦が作成した過去のマップが更新される。
どうやら周辺に敵はいないようだ。
「ドローンからキャプへ 索敵の結果、反応ありません。」
声に出すのはインプラントやコンピューターが故障しても戦闘を続けることが求められている戦闘艦特有の動作だ。
「シャドウシアーレス から 派遣隊司令へ ワームホールゲートを出た
指揮下に入る」
CICの緊張が明らかにほぐれる。
とは言ってもCICは狭い区画だ。
この無人機母艦シャドウシアーレスは、ほかの同型艦同様に核融合通常推進エンジンとワームホールドライブの二種類のエンジンを積んでいる。ショートワープのエンジンは搭載無人機のものを流用するから積んでいない。大概の移動はショートワープで済むので 核融合通常推進エンジンは、あまり使わない。
この艦の使い道から、重装甲も高G機動対応も装備されていない。
ワームホールゲートを出る前後は総員配置で、艦内の乗り込み員のうちCICに詰める係はほぼ全員いる。いないのは無人機オペレーターと航法担当が一人ずついない。強制休養中だ。
ずーっと総員配置が続いてかじ取りと無人機オペレーターが過労というのはまずい。だから総員配置にもかかわらず、この二種類の職務は厳格に当番制が敷かれている。
ワームホールゲートは空間的に移動し続けているが、いまだに法則性は見つかっていない。
防衛側はゲート周囲に砲台やミサイルコンテナを置く。進行経路はわかっているのだから、出てきたところを待ち伏せして叩くのが定石だ。
ワームホールゲートはゆっくりと移動するので戦艦を置いてワームホールゲートを追う移動砲台にしている場合も昔はあったようだ。
先行する僚艦たちが敵の設備を一掃しておいてくれたおかげで今周囲には脅威は無い。出発前に艦隊情報部から聞いてはいた。だが、脅威が周囲には無いはずだと言われて現地に行くのと、実際に赴いてみて脅威が無いと確認されるのとでは大違いだ。
転移して数分経ったので、こちらがワームホールゲートを抜けたのは敵にも伝わっているだろう。
しかし、分かったところでしばらくは対応策がないはずだ。こちらはショートワープを実用化している。敵が迎撃に発進して危険なまでに近くなったらこちらはショートワープで逃げればよい。敵はショートワープを実用化していないので追いつけない。
ただし、人間はショートワープすると激しく酔うし、連続ワープは人体に甚大な副作用が分かったので有人船はワープの多用はできない。せいぜいで1日に一回ショートワープが限度だ。今は戦時なのでショートワープには12時間の間を置くようになっている。戦闘中の緊急事態であれば8時間に短縮される。
有人機というものは、人間が乗っている以上、通常推進では加速度、ショートワープでは一定の時間を置く必要がある。
無人機は設計上の加速度まで耐えられ、ショートワープの回数に制限もない。
ただ、撃つ撃たないの最後のところは人間の判断が必要なために、このような有人機が無人機を管制する方式に落ち着いた。
転移後、周囲の一応の安全がとりあえず確認できた。
艦長が命令する。
「総員配置を解除する。通常の三直体制に戻す。」
部門によって交代無し、部門によって三交代だ。
CICから2人いた航法担当と俺の同僚のカイ特技兵無人機オペレーターとが出ていく。一人ずつになった。
艦長1と副艦長と航海士は3交代体制だ。責任者が誰か一人は居る。今は三人ともCICにいる。
ネットワーク・機関担当は規則通りのチェック作業が終わったらしいが、艦長に言われもう一度別の方向から診断を続けている。
CICは最低でも3人は居る体制。艦長か副艦長、無人機オペレーターと航法担当だ。
さっきまでよりは人数が減ったがまだ通常よりはまだ多い。もちろん全員分の椅子や機器はある。医療器オペレーター技術兵の職場は医療室だが、CICにも椅子はある。医療器オペレーター技術兵は医療室の医療マシンと食堂のフードマシンのチェックが完了したことを艦内ネットワークで知らせてきた。
周囲の情報もある程度集まってきたので、この星系にいる星系派遣隊旗艦にも無人機を飛ばして情報と合わせ艦長の短い報告を知らせる。派遣隊旗艦も今俺たちが乗っている無人機母艦とほぼ変わらないつくりで、司令部要員居住区ほかが少し増えている程度だ。今現在、この星系に侵攻している無人機母艦は星系派遣隊旗艦ふくめて6隻。敵はショートワープの技術を持っていないのでほぼワンサイドゲーム、一方的に勝っている。
帰りのワームホールゲートに向かっている僚艦にも無人機を送って情報を知らせた。母艦は数十日勤務したら交代する。電波では傍受されるし何といっても時間がかかりすぎる。1光時は約10億8000万キロメートル。10億8000万キロ離れた味方に情報を送るのに一時間かかる。相手に届いた時点では一時間前の情報である。返事が来るのにまた1時間。だったら、無人機をショートワープさせて伝令に使った方が早い。
この世界では、電話よりも伝書鳩(の仕事をする無人機)のほうが早い。
任務を終えて交代する僚艦がワームホール抜けて帰投すると、今送った情報が艦隊本部に届く。次に来る艦はその情報を基にまた飛ぶ。
ワームホール移動はゲート利用の片道通行だ。ゲート間は干渉避けるためかなり距離がある。
もとの星系に帰るには入り口として通過したワームホールゲートから、通常空間を移動して出口ワームホールゲートに向かう必要がある。
入国カウンターと出国カウンターが離れている飛行機の旅のようなもんか。
俺たちと交代して帰投する僚艦から無傷の無人機の10機の権限を渡される。これから母星系に戻る船がフル武装している必要はない。基地で整備する無人機は持ち帰り、万全な無人機は戦域に残す。
着任した俺たちの艦からも、無人機で他の母艦に預かってきた個人メールの転送、商用ネットワークの録画を送る。
母艦の場合、食事は A生命システムのリサイクル Bキューブを使用した自動調理器 C「リアル」だ。「リアル」はご馳走で滅多に出ない。
医療品も消耗すれば補充が来るが、星系派遣隊戦隊全体で負傷者も病者もいない。
今この宙域には6隻の母艦が作戦中だ。俺たちは交代要員だ。船に整備と補給、人にも休息と補充が必要だ。
無人機が戻ってきたので、ネットワーク・機関担当は管理権限を書き換える。これで管制する無人機は16機になった。
今採掘している拠点、つまりどこに弾があるかのマップも更新する。無人機が質量弾をうち尽くしたら、この母艦に帰還して補充再出撃する。しかし、この母艦にも質量弾が無限に積んであるわけではない。小惑星にロボットマザーを落として採掘ロボットを作成してある。採掘ロボットが小惑星を採掘整形して質量弾を作り弾薬庫として保存しておく。必要な時は無人機が取りに行く。
採掘して無人機が取りに行くのだがロボットマザーを落としたのと同じ船が使う必要は全くない。必要な船が、交戦の合間に無人機飛ばして拾って来ればよい。この船は出撃しばかりの満載状態で、今は必要がない。
頃合いを見て、艦長と非番の副艦長もCICから出て行った。ようやく、CICが4人態勢になった。
任務は機械がほぼ自動でやってくれる。その間、人間は訓練もする。ありとあらゆる緊急事態を想定した訓練。軍事民事問わず各種の学習だ。無事兵役が終わればいくつかの技能を身に着けて民間へ戻ることができる。無事兵役が終われば、という仮定だけど。
ショートワープ実用化以前はニュートン物理の推進剤大量消費の移動と戦いだったそうだ。推進剤使い切ったら機動ができなくなって、その後は慣性のままに漂流する羽目になる。
そして今もワームホールドライブが大掛かりで小型化が難しいのは変わらないので、恒星系間宇宙船は大きくなる。最低でも 直径100Mのワームホールドライブとジエネレーターと推進剤を備えたサイズ。つまり俺らが乗っている船が恒星系間宇宙船としてはほぼ最小のサイズだ。
無人機がショートワープしてきて 別の無人機が破壊された映像を転送してきた。
いきなり見たこともない形の宇宙船が空間に現れ、無人機が消滅する。見たこともない形の宇宙船も姿消す。
ショートワープしたのだろう。どこへ行ったか分からない。
当直幹部の航海士に報告する。むろんインプラントを通じて航海士も知っている。
艦内コンピューターが自動的にコードX「エックスレイ」を発令 異星人を含む全く未知の存在と遭遇した場合のプロトコルだ。
すぐに、艦長と副長もCICに入ってくる。艦長室も副長室もCICの隣なんだが。
艦長の凛々しい声が響く。居住区にも館内放送されているはずだ。
「今後 規則に従い、見たこともない形の宇宙船をターゲットジュリエットと呼ぶ
コードX「エックスレイ」を発令した。
星系派遣隊旗艦からの指示を受信するまで、こちらからの探査は全てパッシブのみとした。無人機のショートワープも旗艦からの管制のみとする。
母星系に影響を及ぼさないためにワームホールゲート移動ももちろんなし。次の指示まで、すべての発信を禁じる。艦長からは以上だ。」
旗艦と母艦の近くには無人機のショートワープさせない。通常推進も最低限の反応炉出力に抑えることになった。
発進直後なのでシャドウシアーレスは、補給無しでもかなりの長い間じっとできる。
生命システムのリサイクルはほぼ無限に持つし、自動調理器のキューブも半年分はある。
つまり、キューブを食べつくしたらリサイクルのペーストばっかり食べる羽目になるが、この場合は仕方がないだろう。
人間のメンタルさえ維持できれば、1年や2年潜んでいることは簡単だ。
無人機を飛ばさないので、情報がかなり前の情報になる。
無人機からの情報がえられず、全てパッシブセンサーの情報のみとすると光の速度よりも早い情報は得られない。1光時=約10億8000万キロ離れた先の情報を知るのに1時間、今観測した10億8000万キロ離れた先の情報は一時間前の情報だ。
無人機の情報に慣れてしまった俺にはこの情報の空白がなんとも落ち着かない。
艦長は総員配置を発令しない。
ただしすべての訓練を中止 休めるやつは休んでおけ、とのことだ。長い我慢比べになるのを覚悟したのだろう。
CICでは何度もターゲットジュリエットの映像を再生する
実に醜悪な形をしている。全く直線がなく、線対称も点対称も見られない。窪みや突起がここかしこにある不定形な形である。
わが星系連合にしても敵民主同盟にしても人類が開発した宇宙船はおのずと形が決まってくる筈だ。
合理的に考えたら、少ない前面投影面積の結果。細長いビルの形か、全方位に装甲して球形になるだろう。
基層部に核融合通常推進エンジンの反応炉があり、その上に遮蔽剤兼ねて反応剤置き場。これはどこに置いてもいいんだがさらに遮蔽剤兼ねてワームホールドライブ。装甲や機器に守られた中間部に指令ブロックと居住区、上に武装。まあ誰が作ってもそうなる。
ターゲットジュリエットの設計思想が分からないが、ともかく異様だ。
約2時間後 無人機が反応炉全開で前進している噴射炎を観測した。
高頻度に ショートワープを繰り返している。つまり、通常推進全開のままショートワープを繰り返している。おとりとして使うのだろうか?
22億離れた先の二時間前の映像だ。旗艦からの管制と思われる。
と同時に電波通信で旗艦からのコードX 継続の指示が届く。
15分後、先ほどの映像同様無人機の横に ターゲットジュリエットと同じ形の宇宙船が空間に現れ 無人機が消滅 自動的に応戦する暇も与えられえなかったようだ。
さらに2時間後、別のまたも無人機が反応炉全開で前進している噴射炎を観測した。
前回と違い ショートワープは一度だけだ。
今度も同様に旗艦からの電波中継が届いた。
「 派遣隊司令から ALL
ターゲットジュリエットはショートワープを観測しているのか 噴射炎を観測しているのか調べる 旗艦以外はオールパッシブを命令する。絶対にパッシブだ。 絶対にパッシブ。
さて、諸君も観測した通り、再びターゲットジュリエットが空間に現れ、我々の資産である無人機も爆散することなく消滅した。
ショートワープの道ずれとしたか 無人機を消化してしまったのかは不明。
シャドウマーフィールドからのみ無人機を操作し、探索に当たる。旗艦以外はオールパッシブ。
派遣隊司令からはおおむね48時間おき以上に連絡をするつもりだ。
派遣隊司令からの連絡が72時間以上途絶した場合及び派遣隊司令が命令機能を喪失した場合は規則通り戦闘序列に従って指令系統を引き継げ。
繰り返す。オールパッシブだ。
以上 」
ジュリエットが空間に現れ、無人機が消滅したのをまたも観測した。
どうもショートワープを観測して無人機を襲っているようだ。
「艦長からクルー
まずいことになった。
ジュリエットが民主同盟のものにせよ、人類以外のものにせよショートワープをしたら捕まる。
今のところ反撃の手段は見つかっていない。
今後もシャドウシアーレスの戦闘態勢を維持しろ。
当分は反応炉は休止。
以上。」
派遣隊司令 シャドウマーフィールド ガイ大佐から 毎日通信が届く。
「 色々試しているが、毎回無人機が消滅するだけの結果に終わる。
ターゲットジュリエットは一機だけのようだ。
封鎖の例外として 安否のみ知らせろ
72時間連絡がなければ 各自艦長判断で行動せよ。」
その通信から72時間連絡がない。もう12時間待つ。
うちのキャプが決断した。
「派遣隊司令と連絡が付かない
12時間後状況が変化なければ シャドウマーフィールドに無人機を派遣する その他は引き続き封鎖。
ドローンは整備はじめ。」
さらに12時間たった。
キャプの指示に従って無人機を旗艦へ飛ばす。すぐに戻ってきた。シャドウマーフィールドも蒸発が観測された。
通常、というのも変だが、通常爆散した場合周囲にあるべき金属量が想定の2割しかない。
「食われた」と推測が可能な状況だ。
ドローンとして提案してみた。
「キャプ、管制する無人機16機全無人機飛ばして、1機食われてる間にほかの1機が体当たり遷移を提案します。
密集体形ですこしずつずらしてショートワープ。
消耗するのは今まで通りの2機だけです。」
珍しくキャプが笑顔になった。
「面白い。やってみよう。5機食われるか相手に体当たり成功した時点で戻ってくるよう設定しろ。」
飛ばした直後に3機食われた。でも、体当たり自体は成功。密集体形だったので 無人機の大半が爆発の巻き添えになったが、任務は成功したんだからいいだろう。
しばらくターゲットジュリエットと無人機の破片がないかどうかスキャンさせる。
キャプが封鎖解除して派遣隊各艦に連絡した。
シャドウマーフィールドの他、シャドウチャタヌーガとシャドウキシワダ、帰還前だったシャドウサンカルロスの3隻が消滅していた。乗員もおそらくは。
連絡がついた僚船は、シャドウニューワールド、シャドウキャンベルタウン、そしてこのシャドウシアーレスの三隻だ。
戦隊の戦力の半分が犠牲になったが、俺たちは生き延びたようだ。
消滅した母艦が管制していた無人機の権限を継承して移動させた。。
シャドウニューワールドから通信が入った。
「 専任順で シャドウニューワールドを旗艦とする。
シャドウサンカルロス に故障した無人機を積み 帰還させて本国へ通信させる。」
俺たちは戦域に留まるようだ。
艦長がいつもの厳しい顔つきのまま指令を下す。
「「リアル」」をあけろ
フードキューブの倍量使用を許す。」
CICに歓声が上がる。楽勝ムードが漂っている。
むろん、消滅した母艦の周辺もスキャンさせる。
そうこうしているうちに、増援のふねがやってきた。新しい司令と母艦二隻が次々と到着する。探索のために以降も増派が来る予定だそうだ。
俺たちの船は祝勝会の最中だ。始まってから一時間もたってないうちにいろいろなことが続けて起きた。
今回はメールの転送や食料嗜好品の補充はなしだ。とりあえず動けるやつからまわしてきたという感じだな。
と、到着したばかりの司令と母艦二隻が消滅した。増援艦隊は全滅だ。
半分にちぎれた ターゲットジュリエットの画像が無人艦から送られてくる。どうなってるんだ?
艦長が静かに言う
「総員 食堂へ。
オペレーター 嗜好品の用意。」
チョコバー。キャンデーが配られる。しかも、本物のお茶が出た、どこにあったんだこんなもん?
「さてこのささやかな宴会が終わったら、前回同様の作戦を行う。
あいつはどうやら、今も戦闘能力があるらしい。早めに始末しておきたい。
前回と違うのはシャドウシアーレスもショートワープに参加する。
この艦の体積があれば ジュリエットもこちらにくらいつくだろう。
シャドウシアーレスには私が残り作戦を修正する。
他のものには、ドローンに移乗準備をしてもらう。
ドローンは引き続きドローンの管制だ。副長と当直ナブはCICへ。
他のものは移乗準備。
携帯用武器庫開け。重火器含め持てる武器は全部持って行け。全武器使用許可だ。
さて宴会は終了だ。
移乗準備かかれ。」
さっと、オペレーターを除く皆が移動する。
オペレーターは食堂を第二医務室に改装し始める。
「ネットワーク から艦長 全システムオーバーライド完了。ご命令通り、安全制限外してあります。」
「艦長からクルー 総員退艦 全員ドローンに移れ
ナブのスミス曹長がいきなり艦長を撃った。え?
「艦長がこの船に残る意味はねえよ 艦長もドローンに連れてくぞ。
ああ?テーザーの一番弱いやつだ。キャプは気絶しているだけだよ。」
気絶している艦長は思ったより軽かった。
救命ボート仕様に組み替えた直径30Mのドローンの円筒の中に生命維持関係の装置がいろいろある。携帯用の医療バック、簡易フードマシン。そして役に立つかどうかわからないが、武器。
キューブの飯を食い、いつもよりむしろ広い区画ですることもなく、ドクに鎮静剤を出してもらい眠る。
俺が眠っている間にキャプは回復し、そして俺たちのシャドウシアーレスは体当たり遷移に成功したようだ。肝心のシーンは見損なったが、もちろん録画されている。
暫定旗艦シャドウニューワールド近くにショートワープ
「ようこそ ニューワールドへ」
設定
星系連合 敵民主同盟
宇宙軍
ベータ星系派遣隊司令 シャドウマーフィールド ガイ大佐 大柄 白人男性 豪快
シャドウ級母艦 シャドウシアーレス シャドウ+コロニーの名前 シアーレスがどこのコロニーか最初の転任教育で説明受けた
艦長 キャップ スパイス中佐 黒髪 女性 中肉 美人 キツイ 一度降格している
副艦長 CO ヨシナガ大尉 黒髪 男性 中肉 アジア系 ベテラン
航海士 セカンド ジャクソン中尉 金髪 女性 大柄 黒人 若いやり手
航法担当 ナブ
スミス曹長 赤毛男性 小柄 混血 皮肉屋
ホー軍曹 黒髪女性 小柄 アジア系 謎
シン軍曹 白髪交じり女性 小柄 アジア系 謎 年配
ドローン担当
俺 タナカ特技兵(無人機 アジア系黒髪男性 辺境植民コロニーのスラム出身 小柄
ネットワーク・機関担当 リー特技兵 黒髪 女性 アジア系 大柄 オタク
医療器オペレーター技術兵 癒し系 カイ特技兵 黒髪 男性 白人 小柄 ゆるふわ
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アンドロイド 3体 艦内コンピューター介して艦長の命令で動く
主に船外活動
無人機搭載母艦
直径約100メートル、長さ400メートルぐらい。無人機ハンガーが艦隊から張り出し
無人機 ハンガーに6
無人機
直径30M 全長120M ぐらいの無人機