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〇〇が喋った

ネコが喋った


「にゃー」



「あ、猫だ、可愛い」



「そうっすか?」



「うわ、喋った。びっくり」



「いや、猫も喋りますよ。21世紀ですから」



「そ、そうなの?すごいんだなぁ、21世紀って」



「いや、21世紀を褒めないでください。猫が凄いんです、というか私が凄いんです」



「そうなんだ。偉いんだねぇ、猫さん」



「ええ、ええ。偉いんですよ、私は」



「……」



「……」




「ええっと、じゃあね猫さん。僕はもう行くよ」




「えっ!もう行かれるんです?なんか私に用事とかなかったんですか?」




「特にはないかな」



「なんでですか?猫が喋るの初めて見たんですよね?そしたら、もっと興味沸きません?」



「沸かないかな、僕あんまり猫好きじゃないし」



「……は?」



「猫の毛でクシャミとか出るし、なんか病気とか持ってそう」



「めっちゃ失礼!」



「ごめん、でも僕正直に生きようって決めてるから……」



「急な思想!」



「じゃあ、そういうことで……」




少年は去っていった。


猫は、次生まれ変わったら犬になりたいと思った。







ネコが喋った  -終-

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