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0.世界の様子

本当は第1話にまとめる予定だったのですが、長くなりそうなので分けました。

プロローグというか、オープニングみたいなものです。



 世界を治める王が、死んだ。

 最強とうたわれた(せい)皇帝は、魔族と人々の住む世界を完全に分け、人の世を犯そうとする魔物のみを退治し、世界を平和に治めていた。人々のことを思いやることができ、常に、皆にとって最善の行動を選んだ。絶対的な強さと反比例する優しさは、決してその力を私的な事に使用しないと言うことを示しており、人々の支持も強かった。


 その王が、死んだ。


 長年政王政の四天王として重宝されていた、武公(ぶこう)による謀反だった。

 武公が皇帝の位をとると、「前王政は、魔族の血を引く、汚らわしい者だった」と、政の血筋を公表。

 政の妻は、許しを請い、武公の妻になることで罪を逃れた。しかし、その時既に、政の第一子を身ごもっていた。一人娘は生まれてすぐに捉えられ、処刑までは行かないものの、力を封印し、その子自体は『魔の森』といわれる、人の世界の外に広がる、魔族達の森の奥に、監禁された。

 武公皇帝の支配は、政皇帝とは正反対で、自分勝手で、思いやりのないものだった。逆らう者は皆処刑し、いくつもの国や部族が全滅していった。

 

 政王政の時と同じく、国ごとに王を置き、それぞれに治めさせる形をとっていたため、庶民一般の人々に影響はさほどなかった国が多かった。しかし、それを治め、皇帝に報告し、仕えなければならない各国の王の負担は大きかった。

 また、結界は緩み始め、魔物が出入りすることも多く、各国の王達は独自に国土に結界を張ることになった。

 上がり続ける税金、魔物は人の世界にまで入り込み、人々は各国を行き来するのにも命をかける。王達はそれらを退治しつつ、各国の結界をより強固なものとし、政治を行うのだ。

 

 世界は荒れ、人々は不安に陥っていた。




 ――これは、そんな揺れる時代の中、自由と復讐のために戦う、運命に導かれた若者達のお話。




 ――白星の時の予言――


時は、災厄の子供に導かれん。

されど、その子供、力をなくしたりて、自らの意思も不確かなり。

その子供、目覚めさせるは星なり。

王に背く汝ら5人は、闇星なり。

子供の元に星が集ふとき、世の理は乱れん。

行き先は、子供が示す。

星は子供の元へと集い、子供は自らの力へと星を導く。

災厄の子供が目覚めるとき、世は崩れ、乱世とならん。




されど、時の傍観者が来ん。

その人は、時を動かする人なり。

その人の事は我にも分からざるが、世界はその人をもって動かされん。


次からはしっかりと本編に入っていきたいと思います!


時の予言は、あくまでも白星目線です。

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