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コトノハ美術館  作者: 百里芳
【常設展示:「産毛のこちら側のフロア」】
9/25

分離

しずむ

くものうえへ


うかぶ

うみのそこへ


よるは

どうしたってじぶんのこえしかきこえない

あのひ

あのとき

あのひとのことを

ぼくはじぶんの言語でしめすしかない


ふとんのみなもで

ぼくのこころは

いつも

うかびながら

しずむ





学芸員より:

お布団に横になって、マットレスに身体がどんどん沈んで行くのを感じていると、

ふいに、自分がどこに居るのかわからなくなってしまうこと、ありませんか?

自分がいま、浮かんでいるのか沈んでいるのか。ここが現実なのか夢なのか。

もしかして、身体がどこかに飛んで行ってしまって、まったく別の体と入れ替わっているかもしれません。

夢って言うのも、記憶の整理の現れといいますから、頭の中もまるっきり入れ替わっているのかもしれません。


もし、からだもあたまもすっかり入れ替わったとしても、

目覚ましで8時30分に起きて、急いで学校にいって、勉強をして、帰りは恋人と手をつなぎながらスタバに行って勉強ができさえすれば、なあんにも問題なんてないんですからね。

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