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コトノハ美術館  作者: 百里芳
【コトノハ美術館】
2/25

企画展示:「青くて小恥ずかしくなる」展――学芸員による挨拶

担当キュレーターより


今からほんの10年ほど前までは、携帯電話なんてものはあまり普及しておりませんでした。

彼女の家に電話をかける時も、あらかじめ学校で


「夜8時にかけるから、電話の前で待ってて」


なんて約束する必要がありました。


もし、こういった手間を惜しんでしまうと、

彼女の家のお父さんなんかが電話に出てしまって、

「わ、ワタクシ●●さんの友人の、××ですが……」

なんて言うことをしどろもどろになりながら告げる、という大変な事になってしまうのです。


失礼。

今の人にはなかなか分かり辛いお話しでしたね。


当企画展示は、青臭くてみっともなくて、でもなぜか根拠の無い自信ばっかり持っていた(そのくせ"自身"は無かった)、

あの日々の事を思い出しながら描いた展覧会です。


読みながら、「なんでぇ、この下手くそめ」となるのは、きっと詠み手の技量の低さだけが原因では無いかも知れません。

甘く切なく、思い出したくないけど思い出したい思い出が、あなたを内側から蝕むからかもしれません。


過ぎ去ってしまった人は、過ぎ去った日々を思い出しながら、

今まさにの人は、今まさにの事と比較しながら、

これからの人は、これからの事に思いを馳せながら、

心穏やかに楽しんでもらえればと思います。


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