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コトノハ美術館  作者: 百里芳
常設展示:「言葉遊びのページ」
19/25

常設展示:「二重ガラスの向こう側のフロア」

担当キュレーターより


赤を赤と認識できるのは、

赤が赤と名付けられているからだそうです。


別に謎かけじゃあないですよ。


郵便ポストが、信号機が、流れる血が、あの子のランドセルが、

あれが赤だって教えられるから、

あれを赤だって呼ぶことが出来るんです。


255, 0, 0

254, 0, 0


厳密に言えば違う色ですが、私たちはきっとこれをどちらも赤と呼びます。

だってこれは、郵便ポストの色だから。たとえちょっぴり違っていたってね。


私たちが世界を見る時、

それは決してありのままの姿ではありません。


ありのままの世界は一枚のガラスに阻まれて、

いつだって、言葉という記号に置き換えられてしまいます。


言葉で切り分けた、「私」の外側の世界、

「二重ガラスの向こう側のフロア」をお楽しみください。


――え? なんで二重ガラス、かって? 

そりゃ、私がメガネをかけているからですよ。ただそれだけです。


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