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常設展示:「言葉遊びのページ」――学芸員による挨拶
担当エデュケーターより
子どもは「ごっこ遊び」をして大人になるといいます。
大人がやっていることを真似っ子して、そしてどうふるまうべきかを少しずつ学んでいくんだそうです。
ある日、公園でおままごとをしている子どもたちを見かけました。
葉っぱのおかずに、泥の御飯。
それを美味しそうに食べるふりをして、ぱくぱくなんて声にだしているのです。
これってすごい事じゃないですか。だって大人が遊ぶとなると、こんな不条理、許されません。
葉っぱはおかずじゃないです、泥はご飯じゃないです、食べるふりしてお皿に戻すのは食べてないのと一緒じゃないかと。
条理に慣れた人がためらってしまうことを、遊びは軽々と飛び越えていきます。
遊びは現実を模倣しながらも、現実を超えていく力がある、なあんて言うと大袈裟でしょうか。
ということで、言葉遊びの展示です。
他人と分かち合うために使う記号。言葉。コトノハ。
言葉の条理を、不条理で塗りつぶしましょう。