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コトノハ美術館  作者: 百里芳
【常設展示:「産毛のこちら側のフロア」】
11/25

明日以降の美術館

ぼくは耳を切り落としながら

自分を憎む呪詛をそこに託して

みえない目で空をみる


ひかりよ

ぼくが狂気に沈むことができたのも

おまえのおかげだ

カンバスを信仰と病魔で固めながら

蛾のように飛びまわれたのは

おまえのおかげだ


ひまわりのような

枯れた太陽にやかれながら

たましいは

従順な兵士に守られた君主のように

水晶の城に幽閉される


ああ、わらえ

切り落とした耳を君にたくそう

私の濁っためをみて、わらえ

硝子越しにではなく

黄色い部屋のしんのやすらぎのもとで

学芸員より:

お金持ちになりたいとか、有名人になりたいとか、まあ俗っぽいことを考えることもあるんですが、

死んだあとに有名になった場合、嬉しいのか嬉しくないのか――感じる自分自身も居なくなっていますが――どう感じるんでしょうかね。


そして有名になったのは、一体「だれ」なんでしょうかね。皆の心の中に居るのは誰なんだろう。




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