真っ赤な花。
花は綺麗。
だから、私は花が好き。
家のまわりには、
真っ白な花がいっぱい咲いた花畑がある。
その花の名前は知らないけど、綺麗だった。
でも、今の花は白くないの。
なぜ?って?
それはね…私が真っ赤にしちゃったの。
でも、こっちの方が綺麗だわ。
私とっても気に入ってるの。
あら。でも、ひとつ目障りなものがあるわ。
私が殺した『ママ』の死体。
せっかくの花のいい香りもこれじゃあ、
台無しだわ…。
この死体どうしようかしら?
私のちっぽけな頭では、思いつかないわ。
オオカミにでも、食わせればいいのかしら。
それとも…そうか!
私が食べちゃえばいいんだわ!
さっそく私はオノを家から運んできた。
このオノなんて重いのかしら。
そう思いながら、私は『ママ』の首に刃をあてた。
よいしょっ!っと。
-ザクッ-
ふふっ。いい音だわ。
私はハナウタを歌いながら重いオノで、
『ママ』をこまごまにしていった。
「……」
あら?今足音がしたような…。
オオカミでも来ちゃったのかしら?
まあ。いいわ。
これからどうしようかしら…生のままで
食べる…。それとも、火を通した方が美味しいのかしら…。そんなことを考えていると…
「…オマエガコロシタンダナ」
聞いたことある声ね。
私の後ろにいるアナタは誰かしら?
「…オマエガ…オマエガオマエガオマエガ‼︎‼︎‼︎」
-ザクッ-
痛いわね…。
いきなり背中を斬りつけるなんて…。
あら…でも、また白い花が赤くなったわ。
やっぱり綺麗ね…。見惚れちゃうわ…。
「フ……フハハハハハハ!」
何?頭でも狂っちゃったの…?
あっ…。思い出したわ。
アナタは確か私の『パパ』ね…?
パパが娘を殺そうとしてる…なんて…笑えるわ。ふふっ。
私が小さく笑うと『パパ』は、
また、私の小さな背中にナイフで傷をつけたわ。
ああ…もう私は死ぬのね…?
『ママ』を殺して…『パパ』に殺される。
哀れな私…。ほんとおかしいわ…。
『パパ』?笑ってるのね…?
ひどいわね…。
また、いつか会えるかしら…?
会えたらいいな…
だって私アナタ達のこと嫌いじゃないもの。
じゃあ…またね。
私は幸せそうな顔をして死んだ。
真っ白だった花は真っ赤な花になった。
ああ。本当に綺麗だわ。
あら?でも、前にも私…この花を見た気が…。
ふふっ。きっと気のせいね。
こんな話を書きたかったと思っていたので、
自分的には、うまく書けたと思います(´ー`*)
2回目の投稿になります(´ー`*)