目のない人形 7
モチベ無さすぎて困りもの
ドン。ドン。ドン。一歩ずつこちらに近づいて来る地鳴りのようなもの。いや、足音。人形たちが何かを言う訳でもなく、ただ震えている。その様子だけで分かった。この音の主がこいつらのいう「ママ」なんだと。「ママが起きたんだ、隠れないと。」人形たちが震える中、一人だけ飄々としているクマがそういう。「隠れるといっても、どこに?」この部屋に隠れられそうな場所は少ない。地表は全て人形が埋め尽くしている。一つ隠れられるなら、あのベットか。特に血がかかった人形が上にたくさん置いてある。近づくのは憚られるが、あのベットの下なら隠れられるかもしれない。「あのベットの下はどうだ。」クマに提案する。「いや、あっちの角の人形に紛れよう!」クマはそう言って、ベットのない壁側の人形に紛れる。あいつ、俺を人形だと思ってないか?一瞬無視してベットの下に行こうかとも思ったが、何だかんだここまで助けられているので従うことにした。流石に人形の横に並んでいるだけだとバレそうなので、たくさんいる人形の下に潜り込んで隠してもらった。音が近づき、扉の前で止まる。扉が開く音と同時にぎりぎり人形の下に潜り込めた。隙間から扉の方を見る。ここに来ていちばんの恐怖だ。おおよそ人とは思えないほど大きな人間が、壁だと思っていた場所を開けて部屋に入ってきた。思わず声を出しそうになる。声を出す瞬間、俺の上にいる人形が俺の口を押さえてくれたお陰で、なんとか声を出さずに済んだ。ママは声を発することはなく、ただ部屋をぐるりと一瞥した。ゆったりとした動きでありながら、眼球は激しく動きまわっている。突然。動きが止まったと思った瞬間、地面を手のひらでバン、と叩きベットの下を見る。爪は剥げ、一部から血が滲んでいる手でベットの下をあさる。ガサガサと探った後、何も変わりないことを察したママは部屋を一瞥し出て行った。部屋を出る一瞬、隙間から覗く俺とママの目があったが、運よく気づかれることはなかった。
頑張って描き終えたいなあ




