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目のない人形  作者: 凡ゝ
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目のない人形 4


「ここで何をしてるの?」幼い声が背後から声をかけてくる。年齢はおそらく小学二年生ほどだろう。 驚いて扉に体をぶつける。痛みは無く、あるのは困惑だけだった。なぜこんな時間にこんなところに居るのか、ここはどこなのか。聞きたいことは山のようにあるが声は出せないままでいると、「ひょっとして、お兄さんも目を取られたの?」と聞いてきた。一番理解のできない現象に言及され、思考するより早く言葉が出た。「君もってことは、君も目がないのか?というか、君は子供だよな?なんでこんなところに居るんだ?一体いつから、、」と質問を矢継ぎ早に送り、呼吸の切れ間で声が途切れた。深呼吸をしてもう一度声を発する。「そうなんだ。君も目がなくなってしまったのか?」質問に答えながら、小学生でも答えられる問いを意識して話しかける。「違うよ。取られたの。」はっきりと言い切られ、困惑はさらに増す。「取られた?誰に?」痛みもなく目だまを取るなど今の医術じゃやりようが無いはず。ますます意味がわからなくなる。「ママだよ。ママが僕の目を取ったの。」は?訳がわからない。ぐるぐると言葉が頭の上を回り続けるが、答えを出すより早く幼い声が言葉を発する。「それより、お兄さんの目玉を探そうよ。」訳がわからなすぎて、考えることもやめ返答する。「ああ、探しに行こう。」


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