デート!?
「指名していいよな?」の続編の第1話を先行公開!
桜子はベッドにダイブした。
「今日も仕事疲れた〜」
うつぶせになり、スマホを手に取った。
メッセージアプリを開くと、陽一からメッセージが来ていた。
『今度の木曜日空いてるか?』
スツールの上の卓上カレンダーを見た。
『空いてます』
『じゃあ、1日空けといて』
『わかりました。でも、何かあるんですか?』
『9時頃迎えに行く』
「ん?」
『?』
『明後日早めに寝るように』
『はい』
桜子は首をかしげた。
✱✱✱
木曜日ー
桜子は9時の5分前に家を出た。
すると、ちょうど濃いグレー色の車が家の前に止まる。
陽一が降りてきて、助手席のドアを開けた。
「乗れ」
「ありがとうございます」
桜子は車に乗った。
私服の陽一さんだ〜
かっこいい〜
白いTシャツに7分袖の黒いジャケット、ジーパン。
ナチュラルで大人なコーデだなぁと思った。
陽一は車を走らせる。
「今日の桜子さ」
「ん?」
「それ普段着?」
「あっ、はい。持ってる中でかわいい方のワンピにしてみたのですが......」
水色の花柄ワンピに白いシアー素材のカーディガン、少しヒールのある水色のサンダルというファッションにしてみた。
「かわいい(ボソッ)」
「えっ」
顔がほんのり熱くなる。
「えっと、陽一さんもかっこいいです」
「ありがとう」
「あの......これデートってことでいいですか......?」
「そのつもりだけど」
桜子は驚いた顔をした。
「だからオシャレしてくれたんだろ?」
「そう、です」
「楽しみだな」
「はい」
ふたりは笑みを浮かべた。
✱✱✱
着いたのは水族館。
「あっ、財布財布......」
「俺出すからいい」
「えっ」
陽一はチケットを買った。
ふたりで中に入っていく。
「人多いな。平日なのに」
「そうですね」
陽一はチラッと桜子を見た。
「!」
桜子は驚いた顔をした。
左手に温もりを感じたのだ。
陽一はおそるおそる手を握った。
あっ、陽一さんの手温かい
桜子は頬を緩ませて、手を握り返す。
「はぐれないためだから」
「わ、わかってます」
少し歩き、クラゲが展示されたスペースに入った。
「げっ」
「ん?」
「わたし、クラゲが苦手で……」
桜子は体を陽一に寄せた。
「そうだったのか」
「あぁ……この先にカニが……」
「じゃあ、ここはスルーしよう」
ふたりは足早に歩く。
クラゲ、カニエリアを通り過ぎると、巨大水槽が現れた。
「わぁ……!」
通路を挟んだスペースには3段になった座れるスペースがあった。
「座るか」
「はい」
ふたりは1番上のスペースに腰を下ろした。




