これもとんび効果?
一見、とんび事件からツキがあるように見えるけど、果たしてそうかな?
私できちゃった婚やってん。
就職氷河期の中、やっと就職先が決まったのに、大学の卒業式の後、子供できた、って分かってん。なんか体調悪いなと思っててん。
結局入社することなく結婚。親元から遠く離れた場所で新婚生活をスタートさせることになってん。
そのせいか、正社員に対してそこそこのコンプレックスがあるねん。その気持ちを、時々資格試験に挑戦するという行為でごまかして、頭悪くないで、いつでも働けるで、準備できてるよ、のポーズを取る事で誤魔化しながら生きてきてん。
余談やけど、直近は、足怪我した6年前に、家でできる仕事ないかなと思って勉強した、美容系の検定。最上位まで取ったけど、全く使えてないわ。美容ライターは需要あるやろと思ってんけど、そもそも美容には(にも)疎いし。役に立ったとしたら、髪の毛がちょっとだけ綺麗になったかな。あと、吹き出物ができなくなったくらいか。
結局、正社員になる事はなく、気づけば人生100年時代の折り返し地点……
受かった試験も落ちた試験もあったんやけど、その落ちた試験の中の一つを今回受け直すことにしてん。親も歳とってきたし、相続の問題も見えてきたから、勉強せなあかんなと思って。
FP3級。知ってる?簡単やっていわれてるけど、15年くらい前に1回受けて落ちてんねん。
資金計画、保険、税金、投資、不動産、相続。生きていくのに知っていたらええんちゃうかなっていう、幅広いお金の知識。せっかく勉強するんやからついでに試験も受けとくか、という感じでサクッと試験日を決めて申し込んでん。
期限がある方が身が入りやすいやろ?
今回、旦那がテキストを選んで買ってきてくれた。おすすめのYouTube動画も教えてもらった。
勉強を始めてみたら、びっくり。内容を一つも覚えてへんかったわ。ほんまに昔勉強したんかなってくらい。
思えば旦那はすごく世話焼きで、お金の管理、支払い、生命保険、確定申告、資産運用、全部やってくれる。
でも彼に急にもしもの事があったら、私全然わからへんやん、とあせりが出たのも勉強に身が入った理由かも。
しかし、便利な時代になったな。YouTubeってすごいわ。わからん単元は何回も見る事ができるし、眠たくなったら休憩して後で見られるし。寝っ転がって見れるもんな。ほんでやっぱり声が大きな人の講義動画は分かりやすいね。
そんなこんなで1ヶ月半ほど勉強して、試験を受けに行った。季節外れにすごく寒くて雨が降っていたわ。
パソコンが一台ずつブースで仕切られている部屋があった。全員集まって「よーい、始め」じゃないねんな。
自分のタイミングで始めんねん。静かに部屋入って、静かに始める。
「画面の上のバツ印押したら試験無効になるので、気をつけてくださいね」
という受付の女性の言葉が一番怖かった。大丈夫かな、押せへんかな……
終わったら結果まですぐわかる。
まず学科試験。合格。ここまでは15年前も合格やってん。問題は次やな。
「実技試験も続けて受けられますよ」と受付の女性に言われ、時間よりだいぶ早かったけど受けたわ。
結果実技の方も合格。
FP3級受かったわ。
これもとんびのご利益?……
ちゃうちゃう。そら勉強真面目にやったからやん。
やっぱり、テキストと一問一答、過去問を上手い事繰り返すのが大事やね。
知識を定着させるのって繰り返しが命。
楽器の習得と似てるわ。