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第1話、転生したらダンジョンマスターでした。


 小説書くの難し過ぎる……

 拙い所が多々あると思いますが温かい目で見ていただけると幸いです。

 アッチアチで見ていただけるともっと喜びます。






 こんにちわ、俺です。


 今俺は謎の空間の中にいます。


 そんな俺ですが、ダンジョンマスターになっています。




 …………いや、なんで?



 

 うん、何が何だか分からない。脚本を書いてる奴が居たらぶん殴りたい。もっとマシな始め方ってのがあるだろって思う。


 でもいくら文句を言っても何も変わらないし変えられない。


 原因も、理由も、意味も、全てが理解不能だった。


 という訳でも無いか……考えてみれば、これはラノベで良くある展開ではあるもの。


 『死んだ!』→『ダンジョンマスターに転生!!』――みたいな奴ね? 黄金パターンではあるよなーって思う。


 でもまさか自分がそうなるなんてなー。ほんっと人生って何が起こるか分からない。


 ……いや、もう“人生”では無いのか? ダンジョンマスター生???(長いなぁ)


 とにかく、どうやら俺は死んでしまって、現在ダンジョンマスターとして転生しているらしい。


 肉体は無い。只ふよふよと浮遊している感覚がある。そんな存在しているのかしてないのか微妙な存在が今の俺だった。


 場所はどこだか分からない。でも多分地球ではないんじゃないかなー、順当にいけば『異世界』? 知らんけど。


 さっきも言ったように、なんで俺がダンジョンマスターになったのかその理由は全く分からない。思い当たるような記憶は何もない。


 思い出せるのは、40℃以上の熱があるのに休むことが許されずに敢行した“出勤”までだ。




 ……うん、トンデモブラックだね。




 『心頭滅却すれば火もまた涼し』というが、『ブラック企業に勤めれば40℃もまた平熱』なのだ。


 馬鹿じゃねーのと思うが馬鹿である。上司は勿論のこと、大人しく従っている俺もだ。なので存分に馬鹿にしてくれ。

 

 そして多分、その時に死んじまったんだろうなぁーって、やっぱり当事者意識に欠けながら推測する。病気か事故か、どっちかは分からないけども。


 記憶があやふやなのは脳に記憶が定着する前に死んじまったのが原因かもしれない。


 ま、そんな会社を辞めることが出来たのは、死んでよかったと言える唯一のメリットかもしれないなーなんて他人事のように思う。


 ……と、ここまで考えてみて、一つ思った。




 分かんねぇことだらけじゃねぇかッ!!




 いや、しかたない、マジで。今の俺ってば赤ちゃんだし。生まれたてホヤホヤだ。右も左も分からないのが当然である。バブバブ。


 俺に分かるのは、『ダンジョンマスターになっている』という、ただそれだけ。(でもよく考えると、それを理解していることも謎ではあるのだが……)


 まぁ、済んでしまったものはしょうがない(つーか、あんま思い出したくない)から、これからは第二の人生――もとい『ダンジョンマスター生』とやらを追求していくべきだと俺は思う。




 うん、そうしよう! がんばろうぜ俺!! 折角転生したんだし、ダンジョンマスターとして幸せになろうぜ!!!! おーっっ!!!!!!!!




 ……いや、『ダンジョンマスターの幸せ』ってなに?????


 暗闇の中一人寂しくカラ元気を出してみても、ただただ虚しさだけが募る。


 なんだろう……ダンジョンマスターの幸せって……?


 ひたすらモンスターを創造つくって、ひたすら冒険者を殺していく事????


 えー、やだよそんなサイコな生き方……


 ダンジョンマスターになったからと言ってすぐには人間としての考えからは捨てられないし、捨てたくないと思っているのが俺だった。(普通そうだよね?)


 つーかなんで俺??? 人殺すことに抵抗なさそうな奴とかを召喚してよ。ドイツ在住のチョビヒゲおじさんとかさぁ。


 俺はごく一般的な日本人だぞ? ダンジョンマスターになったからって『さぁて今日も元気に人殺すぞー!!』ってなるか? ならねーよ殺すぞ。


 そういう訳で人を殺したくない俺であった。


 とはいえ、何もしないという訳には行かないだろう。


 俺は自他ともに認める小市民だ。小市民だから人を殺すことには無論抵抗がある。


 そして小市民であるが故に、自分から”無抵抗に死ぬこと”にも当然抵抗があるのだった。




 だから生き延びたい。




 やっぱ死にたくないというのは全生命体の共通した願いだと思う。(つーか今の俺のジャンルって生命体でいいのか?)


 ま、それが当面の目標で良いだろう。とにかく生き延びることが最優先。

 

 そうは言ってもその目標達成のためにこれからどうすれば良いのか右も左も分からない。だって赤ちゃんだし。バブバブ。


 人を殺さなければ生き伸びることは出来ないのか、それとも人畜無害なダンジョンを作っているだけで実は生存可能だったりするのか、そんなことすら分からない。


 ダンジョンマスター物のラノベを読んだことがあると言っても、設定なんてのは作品ごとに千差万別だ。他の作品では最善の一手だった行動が、他の作品では即死級の悪手だったりすることもある。つーかそもそもあんま憶えてない。


 しばし立ち止まって考えてみる、(別に動いてないが)ダンジョンマスターになって、“マストでやらなきゃいけないこと”ってなんだろうか?




 う~ん……正直俺には見当もつかん。




 ……いや、仕方なくない? 急に『今からダンジョンマスターをしてもらいます』って言われてすぐにテキパキと行動を起こせるほうがおかしいよね??? ダンジョンマスターやったことのある奴だけが石を投げてくれ。

 

 つーか、“ダンジョンマスター”なる珍奇な存在になっていることを、グダグダ文句も言わずにスッと受け入れている時点で褒めて欲しいもんだと思う今日この頃。


 今の俺の脳みそはフリーズ状態。九割方の大脳新皮質は無意味にビジーだった。(脳なんて多分ないが)正直何も考えずにボーっとしていたくなるが、このままじゃ駄目だ。

 

 いや、何故駄目なのかは分からない。けどそんな気がした。


 というのも、このままだと死ぬぞ俺、って。本能が警報をガンガン鳴らしている。ダンジョンマスターとしての本能が。


 もう死んでんだよ。ってツッコミを入れたくなるが、それは無視する。


 記憶が無い以上、まだ死んでないようなもんだ。


 大事な事なので二度言うが、俺の中のダンジョンマスターとしての本能が死ぬことを忌避していた。


 人間がそうであるように、俺もダンジョンマスターとして生き延びたい、成功したい。そんな人並みの欲求が存在している。(殺人に日和ってる時点で無理そうな気もしないでもないが)


 本能が脳味噌を必死に働かせようとしているが、混乱した精神では上手く行かないし、むしろ混乱に拍車をかける一方だ。


 そうだなぁ……今パッと連想したのは『モンスターを創る』、『ダンジョンを拡張する』の二つかな?


 ダンジョンマスターを題材にしたラノベなんて、大抵はこの二つから始まるような気がする……


 でも何も考えずにダンジョンマスターとしての力を行使すると死亡フラグっぽい。なんとなくだけど。


 戦場では迂闊なことをした奴から真っ先に死ぬ。

 

 別に戦争なんてしたことは無いが、昔見た戦争映画ではそうだった。最初に塹壕から出た兵士が機関銃の餌食になるシーンが鮮明に記憶に残っている。今の俺はあいつと同じだ。


 ダンジョンマスターが戦争と同じかと問われれば首を傾げざるを得ないが、まぁ冒険者と殺し合いをするってことは戦争みたいなもんだろう、たぶん。


 ……じゃあ、どうする?


 グダグダ言ってないでさっさとなんかやれよ。って思われてそうだが、実はもう思いついていた。


 俺が今やるべきことを。


 で、それはなに?って話だ。


 なぁに、それは実に簡単な事である。誰もが一生に一度どころか、百回ぐらいやってることだ。


 新しい家電製品を買った時にも、新しいゲームを始める際にも、みんなが最初にやることだった。




「――そうだ、説明書を読もう!!」




 俺の決意が暗闇に木霊した。(つーか、喋れるんだね俺)


 そう、俺は説明書を読むことにしたのだった。


 いや、最初からやれよ……






 もっと書き溜めてから投稿しようと思ったんですけど、モチベーションが続かないことに気が付きました。

 なので書き溜めはほぼありません。出たとこ勝負です。見切り発車とも言う。

 だから投稿してからも後乗せサクサクで改変しまくると思います。

 てなわけでどうかよろしく。

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― 新着の感想 ―
歓迎光臨。ようこそ、イカレたダンジョンマスターの世界へ! 世界が違えば物理法則さえ違いますから、先例とか常識とかに囚われる必要は一切ありませんね。
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