夏季休暇②
「エラちゃん。講師の方々が大変すばらしい生徒だとおしゃっていたわ。流石ね?」
「まだまだ未熟ではございますが、お褒めいただき大変嬉しく感じます。」
「堅いわねぇ。いいのよ楽に話してくれて。もうすぐで家族になるのだから!」
”黝簾な貴婦人”と呼ばれるルクライン公爵夫人ダリア様。大国一の美女と各国で有名であり、社交の場で姿を現すことが珍しいため参加されたお茶会は忽ち話題を呼び人気が絶えない。あのジャピニシア王国現皇帝陛下を幼馴染に持つといわれている。
「そういえば、ジュダル殿下がエラちゃんにお会いしたいそうよ?」
「ジュダル王太子殿下が、、?」
「えぇ。仲の良いアルトの隠している黄玉姫とお話してみたいらしいのよ。来週辺りアルトと謁見はどうかしら?」
無理無理無理無理無理・・・・・・!
苦手なのよ・・・王太子殿下と私的な場でお会いできるということがそもそもありえないことよね・・・。
「いえ、礼節の講義もまだ満足ではないですし、今回はおことわr・・・」
「母上、僕ももちろん参加ですよね?エラとともにお会いしたいと思います。」
アル、!いつの間に!
私が緊張してしまうのを知りながら王太子殿下の前で粗相しないか不安だわ・・・・。
「あら、アルトお帰りなさい?王太子殿下は例の件も詳しくお聞きになりたがっていたからちょうどいいわね?」
例の件?
なんでしょう。
「母上。エラを少しお借りしても?」
「えぇ。少しだけよ」
「ありがとうございます。エラ、少しいいかな?」
そう言われるがまま中庭に連れ出された。




