夏季休暇①
明日から約2ヶ月の夏季休暇。
前期最終日は成績表が配られ、夏季休暇時の学院での催しや、学習塾、コミュニティ見学の開催等の説明。
エラは前期学年1位だった。入学試験では3位であった成績も、期末では何位だったのか
総合評価になるので詳細は不明。
まぁ嬉しい事は嬉しい。と心の中でニマニマするエラ。
「ちっ・・・・。」
後ろから盛大な舌打ちが聞え、振り返ると第2王女殿下側近候補であるライラック侯爵家次男シリウスがいた。
第2王女殿下の派閥と第1王子殿下の派閥には侯爵家・伯爵家が多く常に緊張状態が続いているという。
第1王子殿下は末っ子で学院にもいるアレではあるが、第2王女殿下は隣国にご留学中でありかなり評判が良い。
「先生。僕は入学試験1位でありました。なぜ、総合2位なんでしょうか!」
「ライラック君か。学期末成績票は、普段の授業課題やレポート。学院での過ごし方も踏まえての総合的な判断だ。2位でも十分素晴らしいではないか?」
「納得いきません」
「君は少々偏った考えを持っているようだ。1位でいることが頂点でもないし、現に自分の思考が正しいから書かれた成績に納得いってないのではないかい?」
「そんなことは・・・・」
「学院にいる間にもっと色んな人と関わり、知見を広めたほうがいい。世界はリリファーナ様だけではない」
「!?・・・・はい・・。」
「全員にも言えることだ。ここは貴族も平民も沢山の生徒が通う学院だ。社交界ではないし自分の親も関係ない。お前らがプライドがあるのはいいが、貴族という称号はあくまで、その祖先や親の功績であって何も成し遂げていないひよっこのお前らが威張っていいものではない。」
ほう。なかなかやる先生ね。
もっと生徒には関心のない人かと思っていたけど、そういえばこの方も攻略対象ってやつなのよね。いままで聞いて、実際見ていた方々があまりにやっかi・・・独特な方々だったので、酷くまともに見えるわ。
「下手な噂話なんかに振り回されているようじゃ社交界ではすぐに首を取られる。自分の目で見て感じ考え行動するんだ。」
「「「「はーい」」」」
なんでしょう。クラスの雰囲気がスッと変わった気が・・・。
その後は諸々の説明も終わり、気づけば放課後だった。




