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ストーリー
……。
「人は弱い、その弱さの存在を認めてもなお、強くはなれない」
それは人類の存亡をかけた、大きな戦いが始まる前の出来事。
まだ世界が穏やかで、温かかった頃。
人々の期待を一身に背負い、剣を振るった若者がいた。
若者は、胸に抱いていた夢を捨て、穏やかな暮らしを捨てて、戦場をかけた。
それはなぜなら、そうする事しか望まれなかったからだ。
けれど若者は、自分の境遇を大切な人に教えようとは思わなかった。
せめて「彼女の前では、力強く、格好よくありたい」から。