表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺は、英雄になりたい  作者: りんぬごろごろ
8/15

七話




 うきうきな気分で家に帰った俺だったがそれはすぐに無くなった。なぜかというと




 「じし〜い!そういう訳だから能力使わせて?」


 「う〜ん、だめじゃぁ♡」


 こうなったからだ




 「何でだよ!話ちゃんと聞いてたか?大事な大事な孫の友達を作って幸せな高校生活をおくらせたくないのか!?」


 「英人は能力無しでも身体能力は常人より上回ってるじゃろ。能力を使わなくても幸せな生活は遅れるはずじゃ」


 「違う、違うんだよ爺。俺は、正直に言おう。ちやほやされたいんだよ!ここを逃したらもう一生こんな機会来ないかもしれない!頼むの爺!この通り!」


 「うーむ、そこまで言うならちょっとなら、だあぁめぇじゃぁあ♡」


 「ねっとり言うなクソ爺!それならこっちにも考えがあるぞ!前の件、断らせてもらってもいいんだそ?」


 「何言っとるんじゃ英人。儂より先に認知症か?」


 「浅はかなり爺。この呪いを受けてもう四年目、扱い方は大分心得ているぜ!

 この呪いは確かに人助けをしなければ耐えられない呪いだが、それはあくまで自分が圧倒的に優位な状態でのみだ。

 つまり!俺が友達が居なければまともな生活が出来ないと認識している限りどれだけ断っても多少の不快感しか来ない!

 そして俺はもうそのレベルなら全然耐えれる!勝った!どうだ爺!」


 「な、なんじゃってぇ!?そんなバカな!そんな、そしたらもう英人の呪いを強めるしか、、、」


 「そうそう、俺の能力の許可をって、なんでだよ!これ以上強くなったら俺の自由行動ほぼなくなっちまうじゃねぇか!」


 「若いうちは苦労するもんじゃぞ英人。儂が若い頃なんかよく暗殺の依頼を頼まれてのぉ」


 「あのさぁ、いい加減にしてくれよ爺。俺はアンタでもないし今はもう俺達暗殺者は要らない時代なんだろ?自分が一番言ってる事じゃねぇか」


 そう言うとあからさまに落ち込む爺


 「そう、そうじゃったな。儂がいつと言っとる言葉じゃった。悪かった

 この件は儂一人で片付けよう」


 とぼとぼと歩いていく爺



 悪いけどまったく可哀相とは思わない。俺には利益が無いし何十年も前の血族の争いになんか巻き込まれてたまるか



 だと言うのに、呪いが発動してる。本当にクソ爺だ

 一人で片付けると言っておいて呪いを発動させるんだから、こうなったら俺は参加せざるを負えないじゃないか



 「おい爺!この呪いを解くことを約束してくれるなら、手伝ってやらんでもない」



 そうすると爺は本当に嬉しそうに微笑む



 「英人、やはりお前は英雄になれる。儂の世代には暗殺者が必要だった。だが今の世には英雄が必要なんだ。英人、お前になら出来る」



 少し前からずっとこうだ。俺が呪いによって仕方なくやらされると何故か嬉しそうに爺は笑う


 それに何だよ英雄って。意味、分かんねぇよ




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ