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No.8 悪魔の美少女との出会い

 認証完了ーー『オーディナルナンバー”ビースト”音羽柚木』



 スマホの画面に文字が浮かび上がり、秘密基地のゲートが開く。


 掃除用具棚が変形し、地下へと繋がる階段が出現した。



 中へ進むと一つの部屋にたどり着く。

 そこには任務で使う特殊機器がズラリと並びーー『オーディナルナンバー』を持つ、数人の少女がこちらを向いて立ち並んでいた。


 全員がスマートフォンを持ち、リーダーの俺が号令を掛けた。



「俺たちはこの世界を、正しい姿へと導く必要がある!行こう!『オーディナル!』」





 運命の日はあまりに唐突にやってくる。

 


「んなっ!?がっ!」



  急な俺の叫び声で失礼した。


 平凡な高校生だった俺ーー音羽柚木(おとわゆずき)が、世界を救うスーパーヒーローに成り上がるまでをお見せしよう。



 切っ掛けは、急な美少女との運命的な出会いだった。

 美少女と言えば聞こえはいいが……



  あれを俺はーー”悪魔の襲撃”と呼ぶ。



「動くな!」





 女の台詞ーー更に5秒前に遡る。


 下の階にいた妹の声で目が覚め、裕福な朝を迎える筈だった。



「お兄ちゃーん!ご飯できたよー!」



「……あー今行く」



 俺は適当に返事を返し、布団から渋々と起き上がりーー



 机の上の、”スマートフォン”を手に取った。



 寝癖のついた髪をボサボサと掻きながら、普段通りに自屋のドアノブに手を掛ける。



 その瞬間。

 突如謎の女が、俺の背後に現れた。



「動くな!そこの思春期男子!」



 突如俺の身体は宙を舞う。


 背後から足元を何者かにすくわれ、そいつは男子高校生の俺を容易にひっくり返す。

 おそらく何かの体術。


 天井を向いた俺の身体を、そいつは更にのしかかるように押さえ付けた。

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