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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
オーディナルリーダーの苦難
198/275

No.198 ショッピングデート


「そうだな。今年は何をプレゼントしようかな……」



 以前さりげなく、小香に欲しい物はないか尋ねたことがあるーー




«え?欲しい物?そりゃあ勿論……愛かなっ»




ーー小学3年生の少女がなにやらドヤ顔でほざいていたが、愛ならお兄ちゃんが溢れるほどあげているだろうに失礼な。



 スマホで今の時刻を確認した愛菜は、俺にある提案をした。



「よかったら今から、一緒にプレゼント探しに行かない?柚木くんもまだなら一緒に選ぼうよ」



 これは嬉しい誘いだった。



 小香へのプレゼントは最近多忙で中々探せていなかったし、それに同じ女子の愛菜がいてくれるのは心強い。



ーー丁度オーディナルの任務も今はない。それにルビーも今日は遅くなるって言っていたな……



 俺は喜んで愛菜と時間を共にすることに決めた。



「ありがとう愛菜。是非お願いするよ」



「決まりね!じゃあ早速見に行こう!最近オープンしたばかりのデパートがあるの!」



 愛菜は笑顔で歩きだし、俺は早足でその後を追いかけた。





俺と愛菜は小香のプレゼントを探すため、オープンしたばかりというデパートにたどり着いていた。



「柚木くんこっちこっち!」



 無邪気に笑う愛菜は、様々な百貨店を順番に案内してくれていた。


 プレゼント選びとは別に、色々なお店を歩き回ったが、愛菜がとても楽しそうで俺は嬉しかった。



「待てよ愛菜ー。歩くの早いからー」



「もう早く早くっ!置いてっちゃうぞっ!」

 


 愛菜とこうして2人出かけるのは久しぶりだった。


 テニス部の練習が忙しい事もそうだったが、なによりオーディナルの任務で連れ回してしまっていた。

 

 けれど愛菜という幼馴染の少女は、今も変わらず美しい無邪気な笑顔を見せてくれる。



 俺はこの笑顔が消えないように、改めて全力で守りたいと心から思った。

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