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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
オーディナルリーダーの苦難
196/275

No.196 仲間……なんだよな?


「ここには他にも、体育倉庫や校長室に校舎裏。それに階段下の掃除用具ロッカーにも通じてる。何処から出入りしてもいいが、人気には細心の注意を払うように」



「分かってるよ」



 完璧すぎる準備に、改めてルビーという先輩の凄さを実感するーー



「日々ここで私はーーシークレットコードの調査。音羽兄妹の監視護衛。女子生徒の下着色チェックを行う」



「おい明らかおかしいの混ざってんぞ?不純な動機で秘密基地使おうとしてる奴ここにいるんだが?」



「なんだ柚木?女子生徒パンチラの盗撮写真を、特別に1枚5000円で売ってやるぞ?だから警察には言うな」



「エージェントが盗撮なんかしてんじゃねぇ!安すぎるわ!」




「……そっち?」



 奈留が眉をひそめて俺を見たが、あくまでルビーの愚行は、俺が絶対に止めると信じて欲しい。



「と、とりあえず……!こんな立派な秘密基地をありがとうって言っておく」




 

 ルビーはやる事があると言い残し、俺と奈留はアジトを後にする。



 生徒玄関で靴を履き替え、奈留と二人歩いて帰っていた。



「……ねぇ柚くん。さっきのルビーさん、ちょっと様子がおかしかったと思いませんか?」



«Jewelryには誰にも言うな。いいか?絶対にだ»



 ルビーが俺たちにそう念押した。


 別にJewelryメンバーに言いたい訳では無いが、アメシストに対してもあの言い方をした事に、俺と奈留は違和感を覚えてしまう。



「俺も、あのJewelryってチームについては何も知らない。現に未だ3人しか知らないからな」



「私……あのエメラルドっていう人が、ちょっと怖いです……」



 エメラルドーー緑色のくせっ毛パーマヘアーで、不気味に不敵に笑う糸目の男。


 Jewelryのメンバーで、当然ルビーの旧知の仲。



ーー仲間……ってことでいいんだよな?



 俺はあのエメラルドという男に不信感を抱いていた。

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