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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
オーディナルリーダーの苦難
194/275

No.194 秘密基地の入り口


「何かを開ける鍵になるんですか?」



 マンションや車でさえ、スマホを鍵代わりにして開ける機種も増えている。



「その通りだターリア。流石は私の見込んだ眼鏡だ」



「いや、眼鏡は関係ないですよ」



「ふふ、可愛い眼鏡だ」



「もはやただの眼鏡の感想ですよね?可愛い眼鏡って、他に褒めるところなかった時に言うやつですよねそれ?」




 ルビーは自分のスマートフォンを操作し、美術室の壁に手をかける。



「ターリアの言った通り、お前たちのアプリが鍵になる」



 そう言って改めて周辺に人気が無いことを確認して、壁に飾ってあった額縁の絵をガバッと外す。


 普段滅多に訪れない美術室だったが、その見覚えのない美術品に、俺は首を傾げて呟いた。



「……あれ?こんな絵なんて飾ってあったか?」



「知らなくて当然だ。これは昨晩、私が仕掛けたフェイクだ。本題はーー」



 絵が掛かっていた壁に、アプリを起動させながらスマートフォンを翳した。


 するとピピッと電子音が鳴り、次の瞬間信じられない光景が現れる。



「ーーこいつだ」



 突如壁が音もなく静かに動く。


 何も無かった所に扉が出現し、謎の通路が姿を見せた。



「おわっ!?な、なんだ!?」



 まるでSF映画のような光景に、当然俺たちは固まった。



 そんな驚く俺たちを見て、ルビーはニヤリと笑う。



「紹介しよう。これは先輩である私からの、ささやかな贈り物だ後輩たち。お前たちの秘密基地ーー”アジト”ってやつだ」



 ついここが学校内ということを忘れてしまいそうな、非常識な光景と言えた。



「私たちの秘密基地……」



「……これいつどうやって工事したんだ?」



 ルビーはフフンと胸を張るように言い返す。

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