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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
オーディナルリーダーの苦難
188/275

No.188 Alice先生は優しく笑う


「柚くん小説とか読まなそうですもんね……ですが安心してください。Alice先生はコミカライズ作品も出版しています。今度一緒に本屋へ行きましょう」



 奈留が紹介した”Alice先生”こと、目の前の少女はそれに否定する訳でもなくーーそれどころか少し嬉しそうに言い返した。



「……あんた、私の事知ってるんだ?」



「はい!今もAlice先生の本持っています!サインいただけないですか!?」



 そう言ってカバンから、Alice先生作画作品の小説を取り出した。


 俺はその小説に書かれたAlice先生の名前と、目の前に広がっているイラストと同作品である事を見比べる。



ーーす、すげぇ……本物なんだ……



 Alice先生はふふっと笑みを浮かべた。



「ありがとっ。けど学校では先生って呼ぶの止めてくれない?私、本名は宮野明日香みやのあすかって言うのよ」



 そう言って奈留の本を手に取り、表紙に手馴れた手つきでAliceのサインをした。



「わっ、わわわわっ!ありがとうございますっ!で、では宮野さんで!」



「明日香でいいわよ?それに、私一年生だから”さん”も要らない」



「そ、そんなっ……恐れ多いです!」



 奈留は顔を真っ赤にして首を左右に振った。


 確かに大ファンの相手を前にしたら、誰だって緊張でおかしくなるか。



「俺も今度明日香さんの本読んでみるよ。あっ、俺の名前は音羽柚木おとわゆずきだ。こっちは露草奈留つゆくさなるな」



「明日香でいいわ。ここは学校で、私たちはそれに通う同じ生徒よ。対等の立場で話したいの。さっきは酷い言い方してごめんなさい。私のファンに悪い人はいないわ」



 Alice先生こと宮野明日香みやのあすかは、優しい笑みでそう言った。



「分かったよ……えっと、明日香?」



「えぇ、あんた達上級生よね?先輩って呼ぶわ。お願いだから、私がこの仕事してるって言うことは内緒にしてもらえない?」



「安心してくれ。勿論他言無用にしておくよ。いいよな奈留?」



「は、はい!勿論ですっ!例え爆弾魔に脅されたとしても言いません!」



ーーお前がその例え使うと冗談に聞こえないんだが……

新キャラの登場です!!

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