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オーディナル~昼は女子高生、夜はヒミツのエージェント  作者: Froncs
オーディナルリーダーの苦難
185/275

No.185 見せたいものがある

 

 呆れ顔で言ったところで、俺のスマホが鳴り響いた。


 ルビーからの着信だった。



 俺は興奮気味の奈留を一旦落ち着かせ、スマホを耳に当てて応答した。



「はいもしもし?どうした?」



«柚木すまない。今通話大丈夫か?»



ーーそう思うなら真っ先に掛けてくるなよ……と言いたいが



「……どうした?」



«今お前一人か?大事な話がある»



 今現在目の前にオムライスの精がいたが、この女は俺をビーストと知っている人物だ。


 構うことなくルビーに続けさせた。



「あぁ、まぁ1人みたいなもんだ。どうかしたのか?」



«放課後。美術室に来てくれ。見せたいものがある»



「見せたいもの?いいけど放課後はあの教室、美術部が使ってるはずだけど?」



 俺が電話の向こうのルビーにそう言うと、向かいにいた奈留が、思い出したように口にした。



「あっ、いえ、今日は確か美術部がお休みの日だったような気がします。毎週月曜日と土曜日が休みなんです。美術部の友達がそう話してました」



 今日は週の始まり月曜日。


 俺は頷きながら、電話のルビーに言い返した。



「分かったよ。俺とあとターリアを連れて行く。放課後落ち合おう」





 放課後。


 終業のチャイムが鳴り響くと、俺は急いで教室を飛び出した。



 一応奈留に、愛菜にも声を掛けてもらったのだが、今日は部活の練習があるとの事。


 緊急事態となれば、その時愛菜を招集する事にして、今は俺たちだけで十分だった。



ーー昼休みのルビーの話し方から、それほど重要任務でもなさそうに思える。



「失礼します……っと」



 俺はノックをして、言われた通り美術室のドアを開けた。

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